クラリネット

クラリネットの初心者の方に本当におすすめしたいスケール本は何か考えてみた

こんにちはクラリネットのクズシマです。今日はクラリネットの初心者に本当におすすめしたいスケール本について書きます。

クラリネットのスケール、音大入試にはアイヒラーが定番。初心者にはランスロの「クラリネットの初歩」とおすすめするのが一般的でしょう。

ランスロのクラリネットの初歩


ランスロ/クラリネットの初歩

クラリネットの初心者の方は、スケールはこちらのランスロの「クラリネットの初歩」エチュードは同じくランスロの「26のエチュード」をセットで練習するというのが定番でしょう。

ランスロの「クラリネットの初歩」は音階がしっかり鍛えられて、クラリネットを上達するにはとても良いスケールの本です。ですが、練習するのに時間がかかると思います。

もちろんクラリネットの確実なテクニックをつけるのには時間がかかります。しかし、部活などで時間がない中、「クラリネットを最短距離で上達したい!」という方にとってこの本は時間がかかりすぎるかもしれません。時間があったとしても、クラリネットを始めたばかりの初心者の方とって、この本を終えるのにはまぁまぁ根気がいるのではないでしょうか。

いろいろな調のスケールを練習することが大切

クラリネット初心者の方は、まずは普通の音階(ドレミファソラシドの順次進行の音階)をいろいろな調で練習することが必要です。

「いつも練習している♭B-durは上手だけれど、ほかの吹き慣れていない調の曲は全然吹けない」という方が吹奏楽部には多くいるのではないでしょうか。

簡単なものでも良いので、とにかくいろいろな調でスケールを練習することは必須です!!!なぜなら、みなさんがこれから演奏する様々な曲は様々な調性でできているからです。たくさんスケールを練習した調は吹き慣れます。そしてそのテクニックは必ず曲を吹くときの助けになってくれます。

そこで私が考えた吹奏楽部のクラリネット初心者の方におすすめするスケール本は‥‥

3Dバンド・ブック


3Dバンド・ブック B-flat クラリネット

中学や高校にこの緑色の本が置いてある学校もあるのではないでしょうか?3Dバンド・ブックはスケール本というよりは、合奏でも使える総合的な基礎練習本です。

3Dバンド・ブックの10ページ以降は1ページにつき、ひとつの調性をしっかり練習できるようになっています。

クラリネットのスケール練習として3Dバンド・ブックが効果的?

クラリネットの初心者のときから色々な調でスケール練習をすることは必須です。しかし、市販のクラリネットのスケール本は16分音符が並んだ難しいものばかりです。簡単な音階で良いのでとにかく繰り返し色々な長の音階を練習するのには、3Dバンド・ブックが良いと考えました。

まずは3Dバンド・ブックの二分音符の音階

10ページからはじまる音階などが乗っているページの、1番を練習してみましょう。ハ長調から始まり、ページをめくっていくごとにシャープやフラットが多くなっていきます。1番だけで良いので、3Dバンド・ブックに乗っている調を全部練習してください。覚えてしまうくらい練習しましょう。音階練習は音を追うだけでなく音程をとる練習にもなります。

次に3Dバンド・ブックの八分音符の音階

二分音符で音階を吹くのが余裕になってきたら、10ページ以降の各音階の3番を練習しましょう。本の右側のページの短音階は3番と4番の両方練習しましょう。こちらも3Dバンド・ブックに乗っているすべての調をしっかりと覚えるくらいまで繰り返し練習しましょう。

もし、右側の短調のスケールが大変でしたら、まずは左側のページの長調のスケールからマスターしましょう!

スラーとタンギングの両方練習しましょう

この楽譜にはスラーが書いてありませんが、3番のスケールは、
・スラー
・タンギング
の両方のパターンで練習することをおすすめします。スラーで吹くときは滑らかに音がつながるように意識して練習しましょう。タンギングで吹くときは、指を動かすタイミングと舌を動かすタイミングがしっかり合うように意識して練習をすると上達できますよ。

まとめ

クラリネットの初心者の方も「色々な調性のスケール練習」をすることが必要です。なぜなら、色々な調のスケールを練習して吹き慣れると、曲を吹くときに対応力がついてすぐに吹けるようになります。
「早く上達したい!」というクラリネットの初心者の方におすすめのスケールは、3Dバンド・ブックです。スケールはまずは単純なものでも良いので、とにかく色々な調で吹けるように、覚えてしまうまで練習しましょう。


3Dバンド・ブック B-flat クラリネット

クラリネット初心者こそエチュードを練習しよう【ランスロ26のエチュード】【グルーサン】

クラリネットオンラインレッスンを受講する流れ

クラリネットのクズシマです。(プロフィールはこちら
私のクラリネットオンラインレッスンのお申し込みから、受講の流れをご説明します!

1.メールにてお申し込み

メールアドレスはツイッターのトップページ 、またはYouTubeチャンネルの概要欄に記載されています。こちらの画像にも書いてあります。

ツイッターのダイレクトメールからも申込可能ですが、その場合は返信用のメールアドレスを記入してください。

メールに載せていただく内容

①お名前
②ご希望のレッスンプラン
③ご希望のレッスン時間(分数)
④ご希望のレッスン日や時間帯(のちほどメールでご相談させていただき決定しますので、希望を伝えていただけるとスムーズです)
⑤ご希望の決済方法

②レッスンプランや③レッスン時間、⑤決済方法の種類については、こちらのPDFファイルをご覧になってこちらの中からお選びください。(上記の画像と同じ内容です)
④のご希望のレッスン日は、翌々日以降の日にちでお願いいたします。

24時間以内に返信を送らせていただきます

メールをいただいたら、24時間以内に返信させていただきます。
ご希望のレッスン日時の中からレッスン時間のご相談をさせていただきます。ご希望の時間に添えず、こちらから別の日程を提案させていただくこともあります。申し訳ありませんが、ご了承ください。

レッスン確定メールとお支払いについて

時間が決まったらメールの件名に【レッスン確定メール】と記入されたメールをお送りします。

レッスン確定メールには
・レッスン日時
・レッスン料金
・決済方法ごとの決済先
・ZOOMミーティングID、パスワード

以上のことが記載さてれているかご確認ください。レッスン日時にお間違いがないか再度ご確認ください

レッスン料金のお支払いについて

レッスン確定メールに決済のIDやQRコード、口座番号を載せさせていただきます。お手数おかけいたしますが、レッスン日までにお支払いください。(レッスン前にお支払いいただいてももちろん構いません)

ZOOM情報

また、オンラインレッスンで使用するZoom
・ミーティングID
・パスワード
をお送りしますので、そちらを使ってレッスンの時間になりましたら、入室してください。


【参考リンク】ズームミーティングに参加する方法

レッスンの前に準備していただくもの

レッスンを時間通りにスムーズにおこなうために、以下の準備をお願いいたします。

Zoomのダウンロード

事前にZoomのダウンロードをお願いいたします。レッスン開始時間にはミーティングIDにログイン完了している状態になるようご協力ください。Zoomのダウンロードは以下のURLからも可能です。

パソコン
https://zoom.us/support/download

Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=us.zoom.videomeetings&hl=ja

iOS
https://apps.apple.com/jp/app/zoom-cloud-meetings/id546505307

レッスンで使用する楽譜をお送りください

レッスンで使用する楽譜をお送りいただけるとレッスンがスムーズになります。PDFファイルでの準備が難しい方は、スマホで撮影した写真でも構いませんので事前にメールでお送りください。
(今後、ZOOMの画面共有で上手くできるよう検討していきます)

レッスン開始!

レッスンの時間になりましたら、いよいよレッスン開始です。Zoomのミーティングルームに入室してください。時間通りにレッスンが開始できるようご協力お願いします

インターネット環境が整っているところでレッスンを受講することをおすすめします。回線が不安定だと、せっかくのレッスンの時間が無駄になってしまうおそれがあります。

万が一、回線にトラブルがあったときに、連絡が取り合えるよう、すぐにメールでご連絡を取り合える状態にしていただくことをおすすめします。回線などにトラブルがあったときは、メールでやりとりさせていただきます。

レッスン終了後

レッスン終了後フィードバックのメールをお送りさせていただきます。ご要望や改善してほしいことなどがあれば、ご遠慮なくお伝えください。

次回のレッスンの予約はこのときにおこなっても良いですし。期間をあけたい、継続しないという方は、またレッスンを受けたくなったときにご連絡いただければ結構です。

ご不明点などございましたら、お気軽にメールにてお問い合わせください。

以下の記事で、オンラインレッスンについてわかりやすくまとめてあります。よろしければ、併せてお読みください。

クラリネットのオンラインレッスンを受けるに必要なものとは

クラリネットのクズシマです。
ずっとやろうやろうと思っていたのに先延ばしにしていた「クラリネットのオンラインレッスン」を思い切って始めてみることにしました!

オンラインレッスンって、私も初めての経験ですし、初めて受けられる方も多いと思います。オンライレッスンを受けるにあたって「何を準備したら良いのか」「対面のレッスンとの料金の違い」「受けるときの注意点」などを、調べたり考えたりしたことを、まとめてみました。

現在、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、音楽活動や、部活動、市民バンド、習い事さまざまな制限がある中でお過ごしの方が多くいらっしゃると思います。本番がなくなってしまったり、部活動でみんなで練習できなくなってしまったりと、残念な思いをしている方もいらっしゃるでしょう。

ですが、こんな機会だからこそ、クラリネットの腕を磨き、またコンサートができるようになったときに、もう一段階魅力的な演奏ができるようにするための、成長のための時間を過ごしませんか。

ピンチはチャンス!

私自身も、この事態で仕事は激減して、もちろん収入も激減。予定は狂いまくりで、先を考えれば不安だらけですが、少し良いこともありました。
時間ができた分、普段やらないことを調べて実践してみたり、いろいろな曲を演奏してみたり、YouTubeを一生懸命やるようになったりしました。オンラインレッスンもその一つです。

ビジネス書の中の誰か言うように「人はピンチになったときに、チャンスを掴むのかもしれない」そんな風に感じています。

クラリネットを練習・演奏する環境が変わってしまった今は、これから、より充実したクラリネット人生を送るにあたって逆にチャンスかもしれません。

「練習方法を見直してみる」「普段はできなかったエチュードを練習してみる」「お気に入りの曲を吹いてみる」「自分の音を録音してみる」「本を読んでみる」視点を変えざるを得ない状況で、新たな価値観や気付きが見えてくるでしょう。

ピンチのときに、落胆しまう人、逆境を乗り越えようと必死にあがいて成長する人、あなたはどちらの自分になりたいですか?
少しの想像力と行動で、人はなりたい自分になれると私は思っています。

自宅で音が出せない方のためのプランも作りました

とはいえ、普段クラリネットを練習している場所が使えなくなってしまったり、学校でしかクラリネットが吹けなかったり、自宅では演奏が不可能な方も多くいらっしゃると思います。
クラリネットが大好きで、上手くなりたいという気持ちを持っているのに、演奏できない時間が長く続くのは辛いですよね。

普通のオンラインレッスンの他に、そんな方にもご活用いただける、お悩み相談のプランを作りました。

【オンラインクラリネットお悩み相談】(楽器演奏なし)

【オンラインクラリネットお悩み相談】では、料金が通常のオンラインレッスンより安く、楽器を使用しません。

・練習できない時間がある中で、どんな風にクラリネットと向き合えば良いのか
・社会人でクラリネット練習ができる時間が短いが、どのように時間を使えば良いか
・これまで放置していたクラリネットの奏法の疑問を解決したい
・楽譜の読み方を教えて欲しい

などなど、クラリネットや音楽のことについてなんでも相談にのらせていただきます。

また、具体的な奏法や練習方法の相談だけでなく、「クラリネットとの付き合い方」など、クラリネット共により良い人生にするためのサポートもさせていただくことができます。

「クラリネットのレッスンを受けてみたいけれど、どんなことを準備して良いかわからない」「クラリネットのレッスンの先生の探し方がわからない」「クラリネットを何年もやっているけれど、今さら人には聞けない悩みがある」「まずは、クズシマさんがどんなもんなのか試してみたい」という方におすすめです!

1回ずつ、約束して決めるレッスンですので、継続の必要はありません。あくまでも、普段の練習の補助、レッスンのセカンドオピニオンみたいな位置付けとしてご活用いただければと思います。

クラリネットオンラインレッスンの料金について

私のクラリネットオンラインレッスンの料金は、

通常オンラインレッスン:30分2,000円、45分2,500円、60分3,000円

オンラインお悩み相談(楽器演奏なし):30分1,000円、60分2,000円

となっております。お好きなプランと時間を選んでいただき、1回ずつ予約する形になります。日時はメールでご相談させていただく形になりますので、ご都合の良い時間に受講可能です。

お申し込みはツイッターのダイレクトメール、またはメール(ツイッターのプロフィール欄YouTubeチャンネルの概要欄にアドレス記載してあります)からよろしくお願いします!

ちなみに私の対面の個人レッスン料金は、1時間5,000円(部屋代込)です。オンラインレッスンは通常のレッスンより大幅に安価な料金になっています。

気軽に受けることができますので、通常のレッスンの補助的な意味合いで利用するのも良いですし、グループレッスンは受けているけれど、個人的にもレッスンを受けてみようか検討しているという方など、幅広い目的でご利用いただけます。

オンラインレッスンを受ける前に

オンラインレッスンに準備するものや、オンラインレッスンを受けるにあたっての心がまえなどについてお伝えしていきます。

オンラインレッスンのために準備するもの

オンラインレッスンを受けるには、以下の準備をお願いします。

【通常オンラインレッスン&お悩み相談共通】
・ネット環境
・スマホまたはパソコン
・イヤホン
・ZOOMアプリ、またはインターネットからアクセス

以上です!
ビデオ通話でレッスンをおこなうので、ZOOMという会議用アプリ(スカイプみたいなものです)をダウンロードだけいただきます。他には特別な用意がなくてもオンラインレッスンは気軽に受けることができます。

ZOOMの使い方はこちらの公式サイトでわかりやすく解説されています。https://zoomy.info/manuals/what_is_zoom/

マイクがあればより良いですが、必須ではないので、なくても問題ありません。スマホを使用される方は、スマホを立てかけるスタンドなどがあると便利です。

【通常オンラインレッスンの方のみ準備するもの】
・楽器
・楽器を演奏できる環境(屋外などは雑音が入るので望ましくないかもしれません)
・練習している曲の楽譜

楽譜を事前に共有していただけると、レッスンがスムーズにいきます。事前のメールでのやりとりの際にレッスン曲をお伺いしますので、対応をお願いするかもしれません。

オンラインレッスンの料金の支払い方法

私のオンラインレッスンの決済方法は、以下の方法になります。
・銀行振り込み
・PayPay
・LINE Pay

オンラインレッスンを受けるときの注意点

オンラインレッスンでは、対面レッスンと何が違うのか考えてみました。オンラインレッスンを受ける上で注意することをご紹介していきます。

ネット環境の良い場所で

ネット環境が悪いと、通話がブチブチと切れてしまいます。レッスンの進行の妨げになり、せっかくのレッスン時間が削られてしまいます。できるだけネット環境の良いところでの受講を心がけましょう。Wi-Fiがなくても、4G回線でも可能です。5時間で1ギガくらい使用するそうです。

はっきり伝える

オンラインレッスンでは、「空気感」や「間合い」などが伝わりづらいので、講師ははっきりと端的に、アドバイスをすることを気をつけています。受講者の方も、質問や疑問、レッスンを受ける目的をはっきり伝えられるようにしておくと、レッスンがスムーズに進みやすいです。

レッスンをしてみて、他にも注意点が見つかれば更新していきますね!

クラリネットの高音がうまく吹けないときの対処方法

クラリネットは音域が広い楽器なので、低い音から高い音までを吹きこなせるようになる必要があります。中でも、多くの人が苦労するのは高音のコントロールでしょう。

「高音がうまく当たらない」「高音になると音程が低くなってしまう」「高音の音の出だしがうまくいかない」といったクラリネットの高音に関する悩みをお持ちの方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。

クラリネットの高音をきれいに出すには、
・息のスピード
・息の向き
・アンブシュアの圧力のかけ具合
がポイントとなってきます。順番に解説してきます。

動画でも解説しています

息のスピードが遅いと高音は出ない

クラリネットを吹くときに息のスピードが遅いと高音は上手く当たりません。ある程度スピードのある息を吹きはじめから出せるようにすることが大切です。

ストローのような細いところに息を入れるイメージで、勢いのある息を楽器に入れましょう。ホースの水の勢いをよくしたいときに、ホースの口を摘んで細くするように、勢いのある息を送りこむためには、息の通り道はせまくする必要があります。唇の筋肉を使って息をまとめるイメージで、また、口の中はせまく保ちましょう。

以上のことは、高い音を吹くとき意外にも、クラリネットの音をコントロールする上で大切なことなで覚えておくと良いでしょう。

クラリネットの高音を出すときは息の向きが1番のポイント

クラリネットは音域ごとに息を自由自在にコントロールできるようになると、安定した音が出せるようになります。

息が適切な場所に入っていないと、音が当たりませんが、クラリネットは音があたっていなくても、なんとなく音が出てしまいます。しかし、それは音色が良い音とは言えないでしょう。良い音やコントロール自在な音は必ずと言って良いほど、適切な場所に息が当たっています。

息の向きをコントロールすることによって、しっかり当たっている、(バッチリ決まっている音)を出しましょう。

クラリネットで高音を吹くときの息の向き

クラリネットで高音を出すときは、息のスピードに加えて、息の向きが大切です。クラリネットで高音を吹くときの息の向きは上向きを意識しましょう。

「上向きの息」というのは少し過剰な表現かもしれませんが、息が下向きにならないように気をつけることは必須です。息が下向きになっているとクラリネットで高音は出ません。

「楽器にしっかり息を入れましょう」と言われて、管体に息を吹き込もうとして、息が下向きになると、高音が出ないだけでなく、ボワッとした広がったような音になってしまいます。

クラリネットを吹くとき、息をリード側ではなく、マウスピース側に吹きつけるようにしましょう。音が高くなればなるほど、息の向きは上向きを意識してみてください。管体側ではなく、まっすぐ前に息を出すようなイメージです。

音が高くなればなるほど息を上に引き上げて、息が落ちてこないようにしましょう。声で高い音を出すときのように、口の中の舌の位置を変えることで、息の向きが変わります。

息の向きを適切な方向にするためには、楽器の角度も少し関係してくるかもしれません。自分にとっての1番息が入りやすい角度を見つけられると良いです。

自由に息の向きを動かせるようになる練習

低いド(実音♭B)の運指でまずは、ド、そして指はそのまま、レジスターキーをおさえずに、1オクターブ半上のソ。次に、高いミ、そして高いラを、息を当てる位置(息の向き)を変えて出してみましょう。
高い音になるときに、リードをおさえつけすぎない(噛みすぎない)ように注意しましょう。

これが自由自在にできるようになると、息の向きのコントロールを自由自在に操れるようになり、高音が出しやすくなります。ぜひ試してみてください。

クラリネットの高音とアンブシュアの関係

クラリネットのアンブシュアは基本的にはどんな音を出すときも、変わりません。しかし、「アンブシュアのしめ具合」は音域によって変わってくるでしょう。

アンブシュアのしめ具合とは

アンブシュアの締め具合とは、言い換えるとリードへの圧力のかけ具合のことです。クラリネットのアンブシュアは基本的に噛みすぎない(圧力をかけすぎない)ことが大切です。しかし、クラリネットを吹くとき、下唇である程度リードに圧力をかけて演奏をしていることは事実です。

クラリネットで高音を出すときは、低い音域の音を吹いているときより、少し多めにリードに圧力をかけることになります。自分の音をよく聴いて、音が「閉まっている(詰まっている)」状態にならないように気をつけましょう。

噛むことと、筋肉を集めることは別

アンブシュアを噛みすぎてしまう人は、息が足りなかったり、口周りの筋力が弱かったりすることが多いです。噛みすぎアンブシュアは異常に音程が高くなったり、響きのない音になったりする原因となるのでよくありません。

圧力をかけるということは、「ある程度噛むこと」と「口周りの筋肉でアンブシュアを包むこと」のふたつを意味します。噛むことを意識しなければいけない人はあまりいないと思います。それよりも口周りの筋肉をしっかり働かせることを意識しましょう。

「高い音のときは圧力をかける!」と意識しすぎてしまうと、しめつけすぎになったり、噛みすぎたりしてしまうと思います。意識の仕方としては、「下唇でしっかり息を支える」というイメージが良いでしょう。

また、口の周りの筋肉はしっかりと真ん中に寄せ、マウスピースを唇で包んでください。下唇だけでなく、口の横や上唇の筋肉もしっかり意識して、細くスピードのある息を支えましょう。

息のスピード×息の向き×アンブシュアのしめ具合のバランスが大切

クラリネットで高音を出すには、これまでにご紹介してきた
・息のスピード
・息の向き
・アンブシュアのしめ具合
のバランス感が大切です。特にアンブシュアのしめ具合などは目に見えないので、自分の音を聴いて判断するしかありません。高音を吹いていて、あまりにも口が痛くなるようでしたら、それはアンブシュアを噛みすぎ、かもしれません。

高音をコントロールできないという方はこれらのどれかがうまい具合にできていない可能性が高いです。高音を出すときに、必要以上の力みは必要ありません。これらの3つを見直し、日々の練習から高音を取り入れて、吹き慣れるようにしましょう。

まとめ

クラリネットの高音がうまく出ないという方は、
・息のスピード
・息の向き
・アンブシュアのしめ具合
以上の3つのうちのどれかがうまくいっていない可能性が高いです。

息のスピードは速く、息の向きはまっすぐ前(意識は上向き!)、アンブシュアは少し圧力はかけるものの噛みすぎないように気をつけて、口周りの筋肉をしっかり使いましょう。
普段の基礎練習から、上第二線の♭Bより高い音も吹くようにして、高い音も吹きなれておきましょう。

意外と知らない?クラリネットのスタッカートの吹き方【楽譜解説付き】

音を短く切って演奏するスタッカート奏法
クラリネットのスタッカートの吹き方を知っていますか?
クラリネットのスタッカートは、音のおわりを舌で止めて短く切るのが一般的な奏法です。これが意外と難しいのです‥‥。

この記事では、クラリネットのスタッカートの吹き方を詳しく解説し、きれいなスタッカートができるようになるコツ具体的な練習方法を、解説していきます。

「クラリネットのスタッカートはいやだな、難しいな」と感じてしまっている方はぜひ読んでみてください!クラリネットのスタッカート奏法が上達するヒントが満載の内容になっています。

動画でも解説しています。

クラリネットのスタッカートとテヌートタンギングの違い

クラリネットのスタッカートの吹き方は、音のおわりを舌で止めて短く切ります。これはクラリネットの奏法の中でやや特殊な吹き方です。
改めて、テヌートタンギング(普通のタンギング)とスタッカートタンギングの違いをおさらいしておきましょう。

クラリネットのテヌートタンギング(基本のタンギング)の吹き方

クラリネットのテヌートタンギングは、音のはじめだけ舌をついて(リードに舌を触れて)演奏します。音の後ろは止めません。

クラリネットの基本のタンギング練習方法では以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。

クラリネットのスタッカートの吹き方

クラリネットのスタッカートの吹き方は、音のおわりを舌で止めて、音を短く切ります
基本的な舌のつき方(舌のつく位置やつく強さなど)は、テヌートタンギングのときと変わりありません。しかし、音を止めるときも舌をつくので、テヌートタンギングより倍の動作が必要になります。

音を短く切ると音と音の間にすき間ができることになりますが、すき間の時間息は入れっぱなしにしてください。結果的に息の状態はロングトーンのときと同じで、ずっと同じスピード(勢い)で楽器に息を入れ続けていることになります。

スタッカートを息で切って短く切ると、連続したスタッカートや、音をとても短く切りたいときなどに対応できなくなってしまいます。クラリネットのスタッカート奏法は基本的には舌で切る方法でおこないましょう。

クラリネットのスタッカート吹きかたをマスターしよう!

スタッカートはどのくらい短くすれば良いかというと、「その音の2分の1程度の長さ」と楽典上で言われています。
曲のニュアンスによって変わってくることもありますが、基本のスタッカートの吹き方をマスターする上では、2分の1の長さを目指して練習してみましょう。

まずは音の後ろを舌でとめてみましょう

まずは、「舌で息の流れを止める」感覚を掴むことからです。
音をロングトーンして、舌をリードにあてて音を止めてみましょう。

そのときに、
音を止めたときも息は入れっぱなし
リードに舌をあてるときは(リードを)押さえつけすぎないよう
以上のことに気をつけましょう。

どうですか?リードに舌が触れると音は止まりますよね?
この動作を素早く、連続的におこなうことで、クラリネットのスタッカートの奏法が実現できます。

音を半分の長さにしてみよう

スタッカートがついている音符は半分の長さになります。
例えば、2分音符のスタッカートは、4分音符の長さ、4分音符は8分音符、8分音符は16分音符の長さになる、ということです。

例えば、この楽譜でしたら
実際はこのように演奏することになります

まずは、メトロノームを鳴らして(4分音符=80くらい)、2分音符のスタッカートから練習してみましょう。実際は4分音符と4分音符ですね。上記の楽譜参考にしてみてください。

舌をリードにつけて音を止めることは、慣れてしまえばそこまで難しいことではありません。
それよりも、クラリネットのスタッカート練習のポイントは、音を止めるためにリードにつけていた舌を離すとき(音を出すとき)にあります!次の章で詳しく解説していきます。

クラリネットのスタッカートをきれいに吹くコツ

クラリネットのスタッカートに対して苦手意識がある方は少なくないと思います。
クラリネットのスタッカートをきれいに吹くコツはこれからご紹介することに集約されていますので、スタッカートがきれいに吹けないという方はこれらの中のどれかに原因があると考えられるでしょう。

クラリネットのスタッカートをきれいに吹くコツは、
舌の動きは軽く
息はしっかり入れる
アンブシュアはキープ
以上のポイントに気をつけることです。ひとつずつ解説していきます。

舌の動きは軽く

スタッカートでは、ひとつの音に対して2回舌が動きますよね。(舌をリードから離して音を出すときと、舌をリードに触れさせて音を止めるとき)そのため、舌の動きはとても忙しいです!

舌に力が入っていると、喉にも力が入って音がうまく鳴らなかったり、タンギングがきつくなってしまうおそれがあります。

クラリネットでスタッカートを吹くときは、テヌートタンギングのときと同様に舌の力は抜いて、軽くついたり離したりしましょう。

舌で音を止めるときは、軽く舌に触れる程度で結構です。このときに舌で強くリードをおさえつけすぎると、次に舌を離すとき(音が出るとき)に破裂音みたいなタンギングになってしまう原因となります。

また、舌をリードから離す音の出だしのときには、舌をすばやくリードから離すと、きれいな出だしになります。スタッカート練習の際は、特に舌をリードから離す(音の出だし)のときの発音がきれいにできているか、よく聴きながら練習しましょう。アタックが強すぎても、逆に「トゥワー」としたはっきりしない出だしになってもいけません。

息はしっかり入れる

クラリネットのスタッカート奏法は、何度も舌つきをするので、音がどんどん詰まっていく傾向になりやすいでしょう。

きれいなスタッカートとは、舌をつく音が強すぎず、音のはじめがはっきりしている音です。これを実現するためには、先ほどご紹介した舌のつきかたとあわせて、息がしっかり正しい方向に入っている必要があります。

スタッカート練習をしていて、「音が詰まる」「きれいに吹けない」と感じた方は、いちどその音をロングトーンしてみてください。ロングトーンでしっかりと響く音作りをおこなって、その音と同じような音色で吹けるようにスタッカートも練習してみましょう。

タンギングをするときの息の大切さについては以下の記事で詳しくご紹介しています。スタッカートなどのタンギングをきれいな音色で吹きたい方は、あわせてご覧ください。

アンブシュアはキープ

スタッカートで舌を動かすたびに、アンブシュアがモグモグ動いてしまってはいけません。クラリネットのスタッカートのときに舌以外の場所(アンブシュア)が動いていると、音の出だしがブレてしまうからです。

スタッカートのときにアンブシュアが動いてしまう方は、鏡を見ながら、楽器をくわえて音を出さずに息を入れてスタッカートの動作をおこなってみてください。このときにアンブシュアが崩れていなければ、何度かこの動作を繰り返して身体に覚えさせましょう。

スタッカートは息の抵抗が大きくかかるので音を出すときにアンブシュアが崩れやすいです。アンブシュアが普段できているのにスタッカートになると動いてしまうという方は結構いらっしゃると思います。いちど鏡を見てチェックしてみてください。

スタッカートをきれいに吹けるようにする基礎練習の方法

ここでは、スタッカートの基礎練習を2つのパターンご紹介します。これまでご紹介してきた「クラリネットのスタッカートをきれいに吹くコツ」の内容を思い出しながら練習をおこなってみてください。

1. だんだん細かい音符になるスタッカートの練習

2. テヌートタンギングとスタッカートタンギングを交互におこなう練習

いずれの練習も低い音から高い音まで、いろいろな音域の音を使って練習してみてください。クラリネットのスタッカートは高い音になればなるほど難しくなるので、低い音域からはじめて、だんだん高い音に上がっていきましょう。

まとめ

・クラリネットのスタッカートの吹き方は、音のおわりを舌で止めて、音を短く切ります。

・クラリネットのスタッカートをきれいに吹くコツは「舌の動きは軽く
息はしっかり入れる」アンブシュアはキープ」の3つです。スタッカートがうまくできないという方はこれらのポイントをチェックしてみましょう。

クラリネット奏者が歯科矯正について語る【吹奏楽は続けられる?】

クラリネット奏者のクズシマです。

私は1年半前から歯科矯正(表側ワイヤー矯正)をしています。

歯科矯正をはじめる前は、矯正しながらクラリネットが吹けるのか不安すぎて「歯科矯正 クラリネット」でググりまくっていました。笑

私はクラリネットの演奏の仕事をしているさなか、29歳で歯科矯正をはじめました。クラリネットが吹けなくなったら仕事ができなくなってしまうので、歯科矯正をはじめるときは、本当に不安でした。

「歯科矯正をしてクラリネットを吹くことに問題がなかったか」とたずねられると、そうではありませんが、しかし、今もクラリネットを吹いて仕事をすることができています

特に中高生くらいの年代の方で矯正をはじめる方は「吹奏楽部だけれど、管楽器は続けられるのか?」といった不安があるかもしれません。

こういった方の疑問や不安を解消できるヒントになれば良いなと思い、この記事を書きました。

誰にアドバイスを求めれば良いか

歯医者さんに「歯科矯正中もクラリネットは吹けますか?」と聞いても、「吹ける範囲で無理せず‥‥」といったお返事しか返ってこないでしょう、なぜなら彼らは歯科矯正をしながらクラリネットを吹いたことがないからです。

歯科矯正中の楽器演奏の相談は、その楽器の歯科矯正の経験者にするのが、1番的確なアドバイスをもらえると思います。

クラリネットの先生が歯科矯正経験者だった

私が歯科矯正に踏み切ることができたのは、私のクラリネットの先生が矯正経験者で、矯正の話を聞くことができたことです

また、先生が矯正をしているところを間近で見ていたので、(そのときは自分は歯科矯正を考えてもいませんでしたが)「こんな素晴らしい奏者の方が、一流の仕事をしながら歯科矯正をすることができるんだ!」ということを感じることができました。

とはいえ、ひとそれぞれ歯並びの状態によって、歯科矯正をして楽器を吹くときに不具合が出る場所は変わってきます。一概に「この人が大丈夫だったから、私も大丈夫」とは言い切れません。

なぜクラリネット奏者が歯科矯正をはじめたのか

なぜ、演奏に支障が出るリスクを背負ってまで、クラリネット奏者が歯科矯正をしたかったかというと、理由はいくつかあります。

歯並びを良くしたかった

まずは単純に、これが1番です。
私はクラリネット奏者ですが、普通のひとりの人間です。歯並びが悪いことがずっとコンプレックスでした。前歯がガチャガチャなことを気にして、写真のときも口を空けて笑えずにいました。

「でも、私はクラリネット奏者で歯科矯正できないから仕方ない」と自分の感情にフタをし続けて、矯正を決意する日までは過ごしていました。

ちなみに、私はクラリネットを吹くことに関して自分の歯並びの悪さは障害になっているとは思ったことがありません。確かに上の歯がきれいに揃っていたら、もっと良いのかもしれませんが、気にするほどの不自由は感じていませんでした。

歯が先天的に足りなかった

あとは、私は先天性欠損といって、「乳歯が抜けたところから永久歯が生えてこない」という状態で、下の奥歯が2本なくて、歯に大きなすきまが空いていました。

本来でしたら、ブリッジをしたり、インプラントをしたりして治療しなければいけないのですが、歯科矯正で歯を寄せることによって問題解決できることを知りました。(現在解決済)

プレッシャーのある本番がしばらくないタイミングだった

私は歯科矯正をはじめる少し前のタイミングまでは、ずっと戦いの日々で(演奏の面で)一瞬たりともクラリネットを休めるタイミングがありませんでした。

中学生でクラリネットを始めてからは、部活・吹奏楽コンクール・音大受験・試験、オーケストラのオーディション、コンクール、シビアな仕事、リサイタル、、という感じで「たった1日でも、練習できない日があったら困る!!!」といった状態でした。

しかし、矯正をはじめる約半年前にフォーカルジストニアという病気にかかってしまったため、(治療のために)しばらく大きな本番への出演を控えていたのです。
楽器が吹けなくなってしまったら仕事の面で困りますが、最悪、少し楽器の調子を崩しても問題ないタイミングは今しかない!!ということで歯科矯正に踏み切りました。

これからの人生まだ長いと気づいた

歯科矯正をはじめる少し前の私は「今この瞬間」と「次に待っている大切な楽器の本番」のことしか考えられない人でした。

しかし、さまざまなきっかけから「人生はまだ長い」「何かはじめるなら今が1番若い」と思うようになったのです。

自分の健康や楽器以外の願望と、まだまだ続く長い楽器人生をトータルで見たときに、「やりたいことは今のうちにやっておいたほうが良い」と気付き、歯科矯正に踏み切りました。29歳のことでした。

クラリネット奏者の、おとなの歯科矯正が始まりました。

クラリネット奏者の歯科矯正中の苦労

結論を言ってしまうと、ワイヤー矯正の装置が入った状態でもクラリネットは吹けます
しかし、歯に装置がついているのです。そんな状態で、残念ながら一筋縄でいく訳がありません。ここからは私が歯科矯正中にクラリネット演奏で苦労したことをお伝えしていきます。

歯科矯正をはじめて2週間くらいは地獄

歯科矯正あるあるだと思うのですが、歯科矯正は器具を装着してしばらくが1番つらいです。慣れない異物(装置)に口の中がびっくりして口内炎だらけになり、食事も会話もままならない状態でした。

クラリネットを吹くなんてもってのほかでした。

私は装置をつけた翌日にレッスンの仕事を入れていて、そこではまだ口内炎が酷くなかったのでなんとか吹くことができましたが、それからどんどん口内炎がひどくなり、その翌日以降5日間くらいはクラリネットが吹けなかったです。

矯正装置をはめて、7日後から演奏の仕事をしていましたが、装置があたって痛すぎるのと、感覚が変わったことで本当につらかったです。

このときばかりは「矯正なんてやらなければよかった」と本気で後悔しました。

しかし、それはたった2週間くらいのことで、そこからは徐々に慣れていき、普段の痛みはなくなり1ヶ月くらいで問題なく演奏できるようになりました。

ちなみに私は、装置があたって痛かったのは、下の歯と唇を巻くところではなく、上の歯の両サイドでした。

詳しくはこちらの記事で書いています。下唇が装置にあたって痛いときの対処法もご紹介しています。

メンテナンス後、クラリネットを吹くときに前歯が痛い

ワイヤーの歯科矯正では1ヶ月にいちど、ワイヤーを締め直すメンテナンスをおこなうため、歯医者さんに通います。そのたびに歯が動いていくので、痛いです。
その後の数日間、硬いものが食べられなくなるのは歯科矯正において有名な話だと思うのですが、クラリネットは上の歯をマウスピースにつけて演奏をするので、痛いです

痛いのは我慢できたとしても、痛いと噛めなくなって「ゆるい口」になってしまい、うまく吹けません。

私は気にせず吹いているのですが、痛みを我慢しすぎると‥頭痛がしたり熱が出たりします。メンテナンス後は無理して吹かないほうが良いです。

そのため、歯科矯正のメンテナンスは、「数日間シビアな本番がない時期」にいれるようにしています。通常の練習くらいなら問題なくおこなえますが、長時間の練習はつらいかもしれません。

コンサートなどの本番前はメンテナンスをいれるのは避けたほうが良いです!
吹奏楽部の学生の方でしたら、試験週間前などにメンテナンスをいれるのが良いのではないでしょうか。

歯科矯正中はクラリネットのアンブシュアが崩れやすい

これが、私が1番困っていることです。クラリネットは下唇を下の歯に巻きつけてアンブシュア(楽器を吹くときの口の形)を作るので、装置がついている状態では、あごが膨みやすくなります。

自分自身もそうですし、歯科矯正中のクラリネットの生徒さんを見ていても、アンブシュアが膨らんでしまっていることが多いです。

しかし、アンブシュアはクラリネットを安定して吹く上で大切なので、なんとか作っています。気にしすぎず、気にしながらなんとか演奏しています。ただ、やはり矯正していないときよりは、口がバテやすいです。

あまり人と比べても仕方ありませんが、このあたりのことは「矯正をしていない人と比べるとハンディを背負っているな」と感じずにいられません。

しかし訓練すれば慣れるので、アンブシュアを作ることは不可能ではありません。

アンブシュアができていないと、音がぼやっとしてしまいますし、タンギングがうまくいかない、音程も悪くなるといった不具合がたくさんおきます。

矯正中の生徒さんにも、(膨らんでしまう気持ちはわかるけれど)「アンブシュアはきちんと作りましょう」と言ってしまって良いと私は思います。日々、意識して作ればできるようになります!

矯正してるのに吹けるの?と聞かれすぎて疲れる

これはあまり気にしていないのですが、いろいろな方に「矯正しているのにちゃんと吹けるの?」と聞かれすぎることが多すぎて、疲れます。

「吹けているからここにいますけど何か?」と言いたい気持ちを抑え、
「なんとかできてます〜」とゆるっと答えています。笑

矯正中は装置がついていて見た目が恥ずかしいという気持ちがはじめはありました。
しかし、今は「矯正は良くなるためにしているんだし、誰に何を言われても気にしない」「そして自分も、矯正しているからあれができないこれができない、と何かを諦める言い訳にしない」と思って日々過ごしています。

歯科矯正をはじめてよかったこと

ここまで、歯科矯正中にクラリネットを吹くことの大変な部分ばかりお伝えしてきてしまったのですが、矯正をして良かったこともたくさんありました。

きれいになった

治療には約3年かかりますが、半年くらい経った時点でだいぶ前歯が並び、見た目が良くなりました。すべて終わる日が楽しみです。

歯に対する不安がなくなった

矯正をはじめる前までは、歯の悩みから目を背けていて、心の奥底にずっと「歯の健康に対する不安」がありました。
歯医者さんに月にいちど通うようになってからは、「虫歯があるのではないか」「将来、私の歯は大丈夫なのだろうか」といった不安はもうありません。

先天性欠損も、ブリッジやインプラントをすることなく直すことができたので、費用も歯科矯正だけの分で済んでラッキーでした。

痛みも前向きな痛みなのでつらくない

クラリネットを吹きながら歯科矯正をすることはつらいことも少なくありません。しかし、こういった苦しみや痛みはすべて「より良い未来のため」のものだと思ば全然つらくないです。
歯科矯正は自分できちんと決断して決めたことなので、「やらなきゃ良かった」と(はじめの数日は思いましたが、、)思うことも今ではありません。

クラリネット吹きで歯科矯正をはじめるべきか迷っている方へ

歯科矯正をしながらクラリネットを吹くことは、苦労があります。
しかし、吹けないことはありませんし、矯正をしていることで、上達できないということはありません。

国際コンクールにチャレンジするくらいのレベル出なければ、「クラリネット吹きは歯科矯正をしても良い、できる」と私は思っています。

ひとつだけ、注意するとすれば、歯科矯正をはじめる(装置をつける)タイミングは本当に気をつけてください!
最低、約1週間〜2週間はクラリネットを吹かなくても良い時間を確保する必要があります。

歯科矯正によってクラリネットをやめる必要は全くありませんし、何かを諦める必要ももちろんありません。

吹奏楽部での3年間は貴重ですが、人生の3年間も貴重です。自分自身でよく考えて、歯科矯正をはじめるか決断し、クラリネットと歯科矯正とうまく付き合っていきましょう。

クラリネットの連符の練習方法【誰でも吹けるようになります】

クラリネット奏者のクズシマです。

クラリネットの生徒さんからの質問で特に多いのが、「指が回らないです」「16分音符が吹けません」「連符が吹けません」といった、連符などの速いパッセージの練習方法についてです。

クラリネットで連符や速いパッセージを吹けるようになりたい!と思う方は、

クラリネットで連符などの速いパッセージを吹くことは難しい」というマインドセット(偏見)を取り払いましょう!

この記事でご紹介する練習方法を順番通りにきちんとおこなえば、誰でも連符が吹けるようになります!

クラリネットの連符の練習方法

連符の練習をするときに、いきなり速いテンポで吹いたり、はじめからメトロノームをつけて練習したりしていませんか?

こういった方法で連符が完璧に吹けるのでしたら問題ありませんが、連符はいきなり吹けるようになることが難しい場合が多いです。

難しいテクニックにいきなりチャレンジするのは、登山をしたことない人がいきなりエベレストに登るようなものです。
できないことは何度繰り返しても、できるようにはなりません。

簡単な練習からはじめることが今からご紹介するクラリネットの連符の練習方法のポイントです!

以下の順序をきちんと守って練習をすれば、クラリネットで連符が確実に吹けるようになります。難しい連符などに出くわしたら、以下のステップで練習していきましょう!

1.階名(ドレミ)で歌いながら指を動かす
2.メトロノームをつけずにゆっくり吹いてみる
3.遅いテンポでメトロノームに合わせて練習

一見、時間がかかってしまうように感じるかもしれませんが、難しいテクニックは順を追って練習するほうが、むしろ完璧に吹けるようになる近道です。

こちらの連符を例に、クラリネットの連符の練習方法を詳しくご紹介していきます。

複雑な連譜ですよね。しかし、きちんと順を追って練習していけば吹けるようになります。
(CAVALINI 30 CAPRICE 第11番より引用)

1.階名で歌いながら指を動かす

まずは楽器を吹かずに、階名(ドレミ)で歌ってみましょう。音程が取れればベストですが、その音をしっかりイメージしながら歌いましょう。声が出せれば良いですが、声が出せない環境のときは頭の中で歌うだけでも効果はあります◎

音を頭で追えるようになったら、指を動かしながら、歌いましょう。テンポはできる速さで結構です。このとき、指と声は完全に一致するようにしなくてはいけません。指が回っていない人は「頭で音を追えていない」ことに原因があることが多いです。

この練習は軽視されがちですが、とても大切です。頭で音が終える程度のパッセージでしたらこの練習は飛ばしても構いませんが、上記の楽譜のような複雑な連譜の場合はいちどで良いので、この練習をおこなうだけで吹けるようになる近道になるはずです。

2.メトロノームをつけずにゆっくり演奏

音が頭に入り、指が音を追えるようになったら、いよいよ吹いてみましょう。

まずは、ひとつひとつの音を聴きながら吹けるくらいゆっくり吹いてみてください。一定の速さ(音によって速くなったり遅くなったりしない)でしたら、特にテンポに当てはめる必要もリズムも気にする必要はありません。止まらないで吹けるくらい、とてもゆっくりで良いので音を並べていきましょう。

ここで大切なことは、「吹くこと」と「聴くこと」がきちんと同時にできているか確認しながら演奏することです。指だけが先走ってしまわないように注意してください。クラリネットの連符を吹くときは、最終的にインテンポになってもすべての音が「聴けている」状態である必要があります。

何度もゆっくり演奏していると、だんだん速くしたくなってくるはずです。何度も繰り返し、頭と身体に定着させ、できるようになってきたら少しずつ速くしても構いません。

3.ゆっくりのテンポで練習

「難しいところはゆっくりのテンポで練習しましょう」ということはよく聞くかもしれませんが、ゆっくりのテンポでも複雑なパッセージは難しいですよね。

難しいパッセージの練習をするときは、ゆっくりのテンポで練習する前に、
「1.階名で歌いながら指を動かす」
「2.メトロノームをつけずにゆっくり演奏」
この2つのステップを踏むようにしてください。それができてからやっと、ゆっくりのテンポで練習をおこなうことが有効な練習となります。

例えば、先ほどご紹介した譜例は、6連符ですので、四分音符=60でも結構速く感じてしまうかと思います。

あまりにも遅いテンポ(四分音符=40など)ですと、6つの連符を均等に入れるのが難しいかもしれません。そんなときは、電子のメトロノームでしたら、8分音符を刻む、振り子のメトロノームでしたらテンポを8分音符(倍のテンポ)で鳴らすと良いです。

ゆっくりのテンポのときこそ、メトロノームにしっかり合わせることをおろそかにしないようにしましょう。きちんとテンポにのって吹けるようになるまでは、テンポは上げずに繰り返し練習するか、それでもできないときは前のステップに戻るようにして焦らずにしっかり積み重ねていきましょう!

テンポを速くしていくときに気をつけること

クラリネットの連譜は、ゆっくりのテンポからはじめて、だんだんテンポを上げていくように練習する人が多いかもしれません。このときに気をつけたいのが、ゆっくりのテンポのときにきちんと吹けていないものは、速くしても吹けないということです。

できていない吹きかたを繰り返していると、できていない吹きかたを身体が覚えてしまいます。ゆっくりのテンポでも「できないなぁ」と思ったら、このコラムでご紹介した連符の練習方法の前のステップに戻って練習するようにしましょう。

身体と頭・耳、これらのすべてが正常にリンクしている状態をつくることで、クラリネットの連符などの難しいテクニックが演奏可能になってきます。正しく身体に覚えさせるためにも、きちんとした順序で練習していくことが大切であり、上達への近道です。

まとめ

クラリネットの連譜などの速いパッセージは順を追って練習すれば、誰でもできるようになります。

1.階名(ドレミ)で歌いながら指を動かす
2.メトロノームをつけずにゆっくり吹いてみる
3.遅いテンポでメトロノームに合わせて練習


以上の順序を踏んで、きちんとすべての音を聴けている状態で、頭と耳と身体をリンクさせていきましょう。

前の段階ができていないのに次の段階に進むことは無意味です。結果的に練習効率が悪く、時間がかかってしまいます。

一見、「大変だなぁ」と思ってしまいがちな、クラリネットの連符などの速いパッセージですが、正しく順を追って自分の音をしっかりと聴きながら練習していけば、誰でも吹けるようになりますよ!ぜひ試してみてください。

動画でも演奏しながら解説しています!

鳴りムラがなくなる!クラリネットのレジスターキー練習方法【楽譜付き】

クラリネット音色をきれいにするには「鳴りムラがない」音作りが必要です。クラリネットは音によって鳴りやすい音と鳴りにくい音がありますよね。低い音から高い音まですべての音域をきれいに響かせられるようになると、クラリネットの音色は良くなります。

クラリネットの音色を良くする練習法のひとつに「レジスターキーの練習」があります。このコラムではクラリネットのレジスターキー練習の方法と、レジスターキーの練習をより効果的におこなうためのポイントをお伝えしていきます。

「クラリネットの音色をきれいにしたい」「鳴りムラをなくしたい」という方は、このコラムを読んで、基礎練習にレジスターキーの練習方法をとりいれましょう。

クラリネットのレジスターキーの練習を正しい方法でおこなう効果

クラリネットのレジスターキーの練習を正しい方法でおこなうと、

・低い音も高い音もきれいに吹けるようになる
・響きがそろい、鳴りムラがなくなる
・跳躍が上手くなる

以上のような効果があります。これらの効果をしっかり出すための方法は、コラムの後半の「レジスターキー練習のときに気をつけること」のところで詳しく解説していきます。

クラリネットのレジスターキー練習って?

クラリネットのレジスターキーの練習のやり方を楽譜と共にお伝えしていきます。クラリネットにはレジスターキーというものがついていて、それをおさえることで音域を変えられるのです。クラリネットのレジスターキーを使いこなしてクラリネットの音色を磨きましょう!

レジスターキーとは?

そもそもレジスターキーとは、クラリネットの裏側にあるキーのことです。

クラリネットのレジスターキー

このキーをおさえると、おさえていないときより、「1オクターブと5度」高い音が出ます。フルートやサックスでは、そのキーをおさえると1オクターブ音が上がるオクターブキーと呼ばれるものがありますが、それに対してクラリネットのレジスターキーは、1オクターブ半なので跳躍の幅が広く、きれいに吹きこなすのが難しいでしょう。

「ド」の運指にレジスターキーをおさえると1オクターブと5度高い「ソ」の音が出ます。

レジスターキー練習方法

レジスターキー練習は、レジスターキーをおさえない低い音から、レジスターキーをおさえる高い音へきれいに移行できるようになるための練習です。

下の音(レジスターキーをおさえない音)を4拍のばしたら、レジスターキーをおさえて上の音になめらかに跳躍し、その音も4拍のばしてください。以下の楽譜のように半音ずつ上がっていきます。

楽譜のpdfファイルはこちら

レジスターキー練習のときに気をつけること

クラリネットのレジスターキーの練習はただおこなうだけでは効果はありません。ここからはレジスターキーの練習の効果を高めるために、気をつけるべきポイントについて解説していきます。

レジスターキーを押すとき(高い音に移るとき)に息をひかないこと!

レジスターキーの練習をするときに陥りがちなことのひとつに、「音が移るときに息の入れ方を変えてしまう」ということがあります。

レジスターキー練習の目的は、レジスターキーをおさえていない音とレジスターキーをおさえている音が同じ息同じ響きで吹けるようになることです。

これからご紹介する、レジスターキー練習のときに気をつけるべきことのチェックポイントを確認していきましょう。

指をおさえるときに無意識に息を変えていませんか?

上の音に行くときに「音が開いてしまうのではないか」「高い音が飛び出してしまわないように」と思って、無意識に息を引いていませんか?

レジスターキーの練習は、下の音も上の音もすべて同じ息でおこないましょう同じスピード、同じ方向への息が原則です。

もしも、「下の音を吹いている息のままレジスターキーをおさえると、上の音が出ない」という場合は、下の音を吹いているときの息が緩すぎるのかもしれません。下の音のときもスピードのある、まとまった息で吹く必要があります。

息の方向(向き)についてですが、上の音に行くときに、若干舌の位置を変えて調節する必要があるかもしれませんが、基本的には下の音も上の音も同じ方向を狙って吹けるようにしましょう。

指をおさえてもらってクラリネットを吹いてみよう!

クラリネットを吹くときに、指の動きと連動して息が変わってしまうクセがついてしまっていると、なかなかそのクセを取るのは大変かもしれません。そんなときは、今からご紹介する方法を試してみてください。

マウスピースを180度反対方向に回し、バレル(タル)を手で持って自分は吹くだけ、もうひとりに手伝ってもらい、指を動かしてもらいます。

例えば、レジスターキーの「ドーソ」をこの方法でおこなうとしたら、吹いている人は「ド」の音を吹き続けるつもりで息をしっかり入れます。

指を動かす人がいつレジスターキーをおさえるかわかりませんよね?

しかし、息がしっかり入っていたらレジスターキーをおさえてもらうだけで高い「ソ」の音が低い「ド」の音と同じ響きできれいに出るはずです。

つまり、クラリネットの響きがそろわなかったり、鳴りムラがあったりするのは、自分が無意識に息を引いてしまうなどして、息がキープできていないことに原因があるということです。

この方法でつかんだ響きの感覚をしっかり覚えておきましょう。

レジスターキー練習の効果

レジスターキー練習は鳴りムラをなくすのに効果的です。クラリネット吹くときは、支えられた息で吹くことが求められます。

曲を吹くときなど、いちいち息を変えていられません。ひとつの息で低い音も高い音も出せるようにする必要があります。クラリネットのレジスターキーの練習は基本の息作りの練習だと思っておいて下さい。

レジスターキーの練習を正しい方法でおこなうことによって、鳴りムラをなくし、低い音から高い音まできれいにクラリネットを響かせられるようになります。

まとめ

クラリネットのレジスターキーの練習は鳴りムラをなくし、低い音から高い音まできれいに響かせられるようになる基本の息づくりの練習です。

レジスターキーをおさえて上の音に跳躍するときに、息のスピードや方向が変わってしまわないように気をつけましょう。

レジスターキーの練習を正しくおこなえば、音色改善にとても効果がある練習ですので、基礎練習に取り入れてみましょう!

ザ!世界仰天ニュースに登場ギタリストを襲うジストニアとは?【局所性ジストニアの手術の話】

2020年3月3日に放送のザ!世界仰天ニュースで、ギタリストを襲うジストニア(局所性ジストニア、フォーカルジストニア)について紹介されるそうです。

日常生活ではなんの異常もないのに、楽器を演奏しているときにだけ、指などが動かなくなってしまう、簡単に言ってしまうと職業病のようなものです。しかし、近年多くのピアニストやギタリストがジストニアの症状に悩まされています。

他の楽器でもドラマーでAlexandrosの庄村聡泰さんがフォーカルジストニアによって、バンドを勇退することになったニュースは記憶に新しいですね。

今回、ザ!仰天ニュース取り上げられていたギタリストはERIKAさんという方のようです。

局所性ジストニアの手術のご報告。ERIKAさんのLINEBLOGより

私も約2年前、音楽家のジストニアを患いました。音楽家のジストニアについては、以前こちらの記事に詳しく書きましたのでご覧ください。

ジストニアの手術は最終手段

ザ!世界仰天ニュースでギタリストがジストニアの外科手術を受けたということが紹介されていました。ジストニアの手術、定位脳手術は最終手段と考えておくのがよいでしょう。この理由として、ふたつあげられます。

リスクがある

当たり前のことですが、手術にがリスクがつきものです。先生の成功確率が高かったとしても、人によって不具合を起こすか可能性はゼロではありません。リスクをとる覚悟がないのでしたら、音楽家のジストニアを手術による治療で治すことをおすすめしません。

こちらの方のnoteによれば、「手術によって起こる全てのことを受け入れる気がなければ、手術は受けない方がいい」病院でこのように言われたそうです。本当にその通りです。

私は今年の夏ごろに手術予定なので、先日、平先生の外来を受けました。

そこで、手術の成功実績を聞いてきました。お話を聞いた後、記憶をたぐってメモをとったので、正確な数字か自信がないのでここに書くことは差し控えますが、「改善度は人によるのだな」という感想でした。そして、平先生のお話や実績から判断すると、手術の失敗というリスクは考えすぎる必要はないかもしれないと思いました。

みんながみんな100%改善するわけではない

局所性ジストニアの定位脳手術による改善度は、人によるそうです。手術を受けたからといって魔法のように指などが動くようになるわけではありません。改善度が仮に、80%だとしたら、満足できますか?私は正直、わかりません。

しかし、音楽家にとって楽器演奏が思うように演奏できないのは死活問題です。なんとかして治したいと思う気持ちは痛いほどよくわかります。

局所性ジストニア(フォーカルジストニア)の治療法は、確率していない

局所性ジストニア(フォーカルジストニア)の治療法はさまざまな方法が提唱されていますが、どれも効果がはっきりと出る保証がなく「治療法は確立されていない」というのが現実です。

だからこそ、テレビでも取り上げられていた、一度で効果のある定位脳手術は魅力的なもののように思えるのでしょう。

局所性ジストニア(フォーカルジストニア)になってしまった音楽家は治療を目指すのであれば自身で、治療法を選びとらなけばいけない時代となっているのかもしれません。

この記事を書いた人も2年前から局所性ジストニアを患っています

実はつい先日、東京女子医大脳外科の平先生の外来に行ってきました。

外来にたどり着くまでの期間や経緯はこちらにまとめてあります。

これはまだ外来に行く前に書いたものです。

まとめ

ザ!世界仰天ニュースでギタリストを襲うジストニアという病気が紹介されました。この局所性ジストニア治療法は確立されていません。現在医学的方法で即効性があり、効果が期待できるものは、仰天ニュースでもご紹介されていた「定位脳手術」という外科手術です。手術というものにリスクはつきものです。改善度は人によって異なるそうです。

医療の進歩は素晴らしいです。しかし、私の立場からあまり大きな声では言えませんが、「ジストニアになった、だから手術を受けよう」という思考に欠けた行動は避けたいものですね。


どうして弾けなくなるの? <音楽家のジストニア>の正しい知識のために

こちらは音楽家のジストニアを学ぶ上で、日本語で出版されているものの中では1番有効な書籍だと思います。

クラリネットの音色を良くするために、まずはじめにするべきこと

クラリネットの「音色が良い」「音がきれい」というのは具体的にどんな音だと思いますか?

クラリネットの音色を良くするためには「こんな音で吹きたい」というイメージをもつことが大切です。

例えば、一流の料理人の方は、一流の料理の味を知っていますよね。料理を上達させるにはテクニックも大切ですが、良い味を知っているという「感覚」の部分は必須です。これはクラリネットの上達にも同じことが言えます。

基礎練習をしたり、リードを選んだりするなど、クラリネットの音色を良くするためにやるべきことはたくさんあります。しかし、まずはクラリネットの良い音を知ることが大切です。

このコラムでは、クラリネットの良い音とはどんな音なのか解説し、クラリネットの良い音の感覚を手に入れる効果的な方法をお伝えしていきます。

クラリネットきれいな音色とは

クラリネットのきれいな音色の定義はさまざまです。「柔らかい音」「丸い音」など抽象的な表現はいろいろできると思うのですが、きれいな音色はこの音だ!という絶対的な答えはありません
音色は人によってそれぞれ個性がありますし、良いと思う音色の価値観も異なります。

はっきりとした答えのない「クラリネットのきれいな音色」ですが、ここでは明確に言葉にできるクラリネットのきれいな音色の定義を4つあげてみました。

響きがある

クラリネットきれいな音色や良い音というのは、しっかりと響いています。きれいな音は、強い音のときも弱い音のときも響きがあります。音量にかかわらず、遠くまで響く音を目指しましょう。

鳴りムラがない

クラリネットには鳴りやすかったり、鳴りにくかったりする音がありますよね。しかし、良い音のひとつの定義として、どの音も均一な響きで吹ける、つまり鳴りムラがないことがあげられます。この音はきれいだけど、この音は汚いということではいけません。全ての音の音色や響きが揃うように音作りをしていくことが必要です。

雑音がない

ザーザーという音がしたり、マウスピースの外に息が漏れてシューっといったり、クラリネットの本当音以外雑音がする音はきれいな音色とは言えません。雑音が鳴らないリード選びや、息の入れ方を目指しましょう。

音程が良い

「音色がきれい」ということとは少し違うかもしれませんが、「クラリネットの良い音」である条件として音程が良いことは大切です。
持っている音色そのものがきれいでも、音程の悪い演奏を聴いて「音がきれい〜」という感想を持つ人はあまりいないでしょう。歌を歌うときのように、常に正しい音程を頭の中で歌いながらクラリネットを吹くようにしましょう。

クラリネットの音色を良くするには、良い音を知ることが大切

吹奏楽部でクラリネットをはじめた人の中には、「クラリネットの音は先輩の音しか聴いたことがない」という方いるかもしれません。クラリネットの音色を良くしたいなら、クラリネットの良い音をたくさん聴くことをおすすめします!

きっとプロの演奏の中でも「この音色が好きだな」「こんな音色の人もいるんだなぁ」という発見があると思います。このようにたくさんの良い音を聴くことで、感性を磨き、自分なりの理想の音を追い求めることこそがクラリネットの音色を良くするにあたって1番大切なことです。

クラリネットの音色を良くするための道具や練習方法はいろいろあります。
しかし、良い音色がどんなものか知らない人が、音色が良くなる方法の部分だけをおこなっても、おそらく効果はないでしょう。

クラリネットの良い音色を聴いたことがないのに、きれいな音色で吹けてしまうことは、まずありえません。クラリネットの音色を良くするためには、たくさんの演奏に触れて、感性を磨き続けることが重要です。

良い音を生で聴くことが1番効果的

YouTubeなど、インターネット上で気軽に素晴らしいクラリネットの演奏がたくさん聴ける時代になりました。いろいろな演奏を聴いて、自分のお気に入りのクラリネットの演奏を見つけてみると楽しいですよ。

「録音でのクラリネットの演奏」を聴くのも充分良いことなのですが、クラリネットの音色を良くするのに1番効果的なのは「生演奏」を聴くことです。

クラリネットの良い音色を生で聴く方法は大きく分けてふたつあります。コンサートに足を運ぶことと、レッスンなどでプロの方などの音に近くで触れることです。

コンサートに行こう!

クラリネットの良い音はぜひ生で聴いてみてください。録音の演奏だけでは味わいきることのできない「響きの感覚」をつかめるはずです。

世界的に有名なクラリネット奏者の演奏会を聴きにいければ良いのですが、そうでなくてもクラリネットのコンサートはいろいろあります。お近くの演奏会情報を調べてみて、気になる演奏会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

音大に入ったときに、いろいろな先生から「たくさん演奏会にいきましょう。良い演奏を知っている人だけが良い演奏ができます。」ということを何度も言われました。

たくさんの素晴らしい生演奏を聴くことは楽しいですし、毎回発見があるはずです。クラリネットの音色を良くしたいなら、コンサートを聴きに行って、本物の音楽にたくさん触れましょう。

良い音の人と一緒に吹いてもらう

「自分の音色はまぁまぁきれいかな」と思っていたのに、クラリネットの先生と同じ場所で音を鳴らしたら、「あれ?自分の音がしょぼい‥‥。あんまり良い音じゃない‥‥」と感じる経験を私は何度もしてきました。

コンサートを聴きにいったときは、自分の音とプロの音をその場で比較をすることができませんが、レッスンを受けるときなど、良い音の人と同じ場所で吹く機会があれば、音色が良くなるチャンスです!

クラリネットの良い音に直接肌で触れて、その音を真似するように練習していけばクラリネットの音色は良くなります!

レッスンを受けている生徒が先生の言っていることを一生懸命メモしている姿を良くみます。それ自体は素晴らしいことなのですが、1番聴くべきことは言葉ではなく、です。クラリネットのレッスンを受けるときは先生の音を聴くことが1番、勉強になると思います。

自分の音と、クラリネットの良い音の人を聴き比べて音色を改善していきましょう。

まとめ

・クラリネットの音色を良くするには良い音を知ることからはじめましょう。

・クラリネットのきれいな音色には絶対的な答えがありませんが、「響きがある」「鳴りムラがない」「雑音がない」「音程が良い」ということは良い音である最低限の条件としてあげられます。

・クラリネットの良い音を知るために効果的な方法は、良い音を生で聴くことです。コンサートを聴きにいったり、レッスンを受けて先生の音を近くで聴いたりして、自分の音との違いを見つけたりしましょう。