クラリネット

ウールの48エチュードの4番を演奏してみた|クラリネット

こんにちは、クラリネットのクズシマです。今月来月はエチュード月間です!音大時代に勉強していたウールのエチュードに挑戦中しています。

3番が仕上がらず、付点音符が特徴的な4番を先に録音しました。結構シビアにリズム刻んでたつもりでしたが、録音聴くと3連符に聴こえないでもないな、、、。数回練習しただけで結構サクっと録ってしまったのでメトロノームつける練習が不足していたかなと反省。

そしてピアノが強い。音に余白がなくて鳴りすぎ。ちょっと運動神経悪そうな演奏。もう少しシャープなリズムを目指しましょうという課題。

この4番は音大入学してすぐのレッスンで、「付点のリズムがなってない!」と先生に手取り足取りレッスンしていただいた思い出の曲。

付点は割と安定て吹けているつもりでしたが、運指が難しくなったり、テンポが速くなったりすると崩れますね。引き続きトレーニングが必要です、、、。少しずつ頑張ります。



ウール: クラリネットのための48の練習曲集 第1巻/ショット社


ウールの48エチュードの2番を演奏してみた|クラリネット

こんにちは、クラリネットのクズシマです。
「超絶技巧も余裕な奏者になるためにウールのエチュード全部YouTubeに上げるぞ!」と意気込んで、1番を録音したところまでは良かったものの、2番から挫けそうになり、1番のアップから約1ヶ月近くも経ってしまいました。
本当はスタッカートもっと短く切りたい、ブレスもっと素早くとったほうが良いよな‥‥。と思いながら録音をききかえしています。最後ちょっとポロってるし‥‥。


この日3番も撮ろうとしたけれど断念。3番の方が苦戦しています。運指がむずかしい曲はやはりレガートの方が難易度上がるな、、と思います。目標はやめないこと。ボチボチ上げていきます。


ウール: クラリネットのための48の練習曲集 第1巻/ショット社


ウール48のエチュード第1番を練習してみた

こんにちは。クラリネット奏者のクズシマです。

音大入ったばかりの頃に練習していたウールのエチュードをひっぱり出してきて頑張って取り組んでみようと思っています!ウールは技術的に本当に難しい‥という印象だったのですが、久しぶりに楽譜をみてみると、よくできたエチュードだなぁ、いいエチュードだなぁと感じました。

時間かかりそうですが、全曲きちんとさらってみたいと思います。

まずは第1番。この曲は唯一ゆったりとした曲調で、運指的にはそんなに難しくありません。
しかし、4小節ごとにしかブレスを取れないので、なかなか苦しい‥‥。
どんどん和声が変化していくので、音程感が難しいですが、楽しいです。

この演奏の気に入っていないところは冒頭の実音Fの音が開き気味なところです。ネックあたりの音開かないようにアンブシュアをタイトに保たなくては。次は2番、、、急に難易度が上がります‥。


ウール: クラリネットのための48の練習曲集 第1巻/ショット社

ジストニア|定位脳手術を受けました(術後編)

2020年、3年近く苦しんだジストニアを直すために定位脳手術を受けました。手術当日のことは上記の記事に書きました。この記事では手術を終え、回復と症状の改善までを綴ります。

手術翌日

手術翌日、車椅子でCT。

この検査がOKなら歩行が許可される。トイレに自分でいける喜びよ!
早く終われと思いながら完全介助してもらいながら、検査へ。

傷口が若干痛むけど、フレーム跡の痛みはもうほとんどない。頭痛ではなく、傷跡の痛みという感じ。

先生の許可が出るまで、ベットで待機。起きあがれるようになってはじめにしたことは楽器を触ること。

ベットの横に置いてもらっていたクラリネットをなんとか引き寄せ、ベットの上で組み立てる。怖かった。これで治っていなかったら全部意味のないことになってしまう。

まずは両手でキーの感触を確かめる。そして、いつも指が動かない左手の小指の動きを試してみる。信じられないことに自分の手の感覚まま、ジストニアの症状だけごっそり切り抜かれていた。手術は成功したようだ。安心と喜びと長い緊張状態が解けて、気付いたら声が出るくらい泣いていた。

先生から聞かされていた後遺症はこの時点では何もなし。
先生に伺ったら、術後2〜3日目をピークに脱力症状や言葉が出ない、などの症状が出て緩やかに回復していくことが多い、とのことだった。後遺症はこれから出る可能性があるのか。

そして長い絶食明けの食事。この時食べたツナと豆のサラダをサンドイッチにしたものは、私の人生のナンバーワンサンドイッチに認定された。

回復〜退院

検査の結果問題なく翌日には退院許可が出た。歩いてみても何も問題ない。力も入るので荷物を持てる。それに早く楽器を練習したいと思った。これ以上入院していたら体力の低下が加速しそうだ。

楽器を持って直ぐにひとりの先生がきてくださり、症状が改善されたことを報告。その後、平先生はいらっしゃらなかったけれど、先生方が4名ぞろぞろいらっしゃった。手が良くなった事が伝わっているようで、手術をしてくださったスーパー冷静クールな先生がニコニコしている。「やったじゃん」と言ってくださった。

多分若い先生たちは私と同じくらいの歳か、下手したらもう少し若いのかもしれない。こんなすごい手術をする先生たちも、普通に話していると友達にいそうな感じの普通の人間だなと感じる。

先生方がみんなさん話しやすかったので、この入院は苦ではなかったし、たくさんの方のお心遣いによって手術は悪い思い出にならずに済んだ。もちろんもう一生こんな経験はしたくないけれど。

手術をしたのが木曜日、土曜日の朝には退院した。なんだか感慨深い気持ちと、いち早くここを抜け出したい気持ちが入り混じっていた。

定位脳手術の後遺症について

今この記事を書いているのは術後9日目。結局、一度も後遺症は出なかった。単にラッキーだっただけだと思う。私の人生においてこの類のラッキーは珍しい。しばらく素直に喜べなかった。

術後1週間後頭を止めているホチキスをとってもらうために、再び女子医大に行ったけれど、後遺症が出ていないならそういうこともあるし、もう喜んで良いとのこと。
ホチキスがついている間はなんだか頭がつる感じかしていたけれど、傷の痛みがあって薬を飲んだのは退院してきた夜が最後。

抜糸後は、カサブタになっていて、触ったら血が出たので、そっとしておいたけれど、それ以外は問題なし。ジストニアの症状だけがきれいに取れた。

もちろん、三年近くこの指をかばって演奏していた少し編なくせは直ぐには抜けないし、入院で落ちまくった(楽器演奏の)体力回復には時間がかかっているけれど、概ね元気。そして、毎朝希望に満ち溢れて起きる。治ったんだ。数日間はなかなか信じられなかったけれど、最近やっと現実味が湧いてきた。

入院生活はたくさんの病院の方々のおかげで、今思い返しても良い時間だった。
医療の力で治していただいたので、ここからは私の力で演奏を音楽をしていく番だ。活躍できるよう正しい方法で地道に頑張ろうと思う。

ジストニアの定位脳手術を受けるまでの期間のこと

2020年9月23日、左手ジストニアに対する定位脳手術を受けました。

手術を受けたいと思って、動き始めたのは2019年11月。外来の予約待ち、手術待ち、コロナの影響によって、手術までは約一年弱かかった。

その期間、覚悟をする時間として必要だったのかもしれない。

練習しても前に進まない身体で手術を待っている間、人生までもが前に進まないのは嫌だったので、YouTubeを始めた。少しずつだったけれど、たくさんの人と出会えた。生きていることが無駄ではないと少しだけ感じることができた。

私がジストニアを自覚したのは2018年1月、28歳のことだった。手術の前日に31歳になった。

音楽家として良い年齢の2年半以上、ジストニアを抱えて、思うような活動ができなかった。でも結果治った。絶望を抱えて生きていたこの期間もいつか過去になるのだろうか。

外来受診〜手術まで

2020年2月前半に東京女子医大の平先生の外来を受診。手術の約束をし、
そこでは「おそらく6〜7月くらいに手術かな」と言われていた。

手術の日程が確定したら1ヶ月前くらいに連絡をいただけるそう。

そんなこんなでCOVIT-19の感染拡大により、世界はあっというまに変わってしまった。2月末から6月いっぱいまで手術はストップしていたようで、私のもとに電話がきたのは8月18日だったかな。お盆休みの最後の日、スーパーで買い物していたらいきなり電話が入った。

このような世の中になるまではいち早く手術を受けたかったが、みんなが大変なこんな世界になってしまってからは、「私のような不要不急の手術はしばらくしてもらえないだろう」と半ば諦めていた。

手術を受ける覚悟の記憶も遠くなっていた。手術で2週間以上仕事を休むこと、万が一のことも考えて身の回りのことを片付けることで手術まではバタバタだった。

手術が決まって

術後の体調が良くなくてもYouTubeの更新が止まらないように、2ヶ月先まで動画の更新予約をした。ちょうど9月からはnoteでクラリネットサークルというサービスを立ち上げていたので、その運営にも追われている時期だった。

加えて、同居人にも家族にも手術のことを猛反対されていたので、一滴だって弱音を吐くことはできなかった。すべて私自身が望んで、自分で決めたこと。

入院にあたって金銭的な保証人を立てることができなかったので、先にお金を納めて解決した。それだけでよかった。ほとんど誰にも報告せずに手術をした。そのことで手術をしてもらえないのではないかとずっと心配していたが、そんなことはなかった。良かった。

とはいえ、もしもこの先身体が不自由になってしまったとき、何ヶ月も働かずに生きていける貯金なんてなかった。不安だった。責任はすべて自分でとるなんて言っても私ひとりにできることなんて、たかが知れている。

せめて、身の回りをきれいに整えた。いつ手術をするか知らない家族に手紙を書いた。コロナの検査を受けてから、入院することになっていた。

こんなに待って手術が受けられなかったなんてのは絶対嫌だった。
入院の日まで、バタバタと身の回りのことを片付けながら体調に気をつけながら過ごした。

ジストニアに対する定位脳手術を受けました

2020年9月28日月曜日。今は朝の6時。

楽器の練習をするのが楽しみすぎて早く目覚めてしまった。
あとは、1週間の入院生活で強制的に朝型の習慣がついた。

2020年9月24日(木)東京女子医大で定位脳手術を受けました。
信じられないことに、3年近く悩んだジストニアの症状が消えた。今のところ、心配されていた後遺症の症状(喋りにくさや麻痺、力の抜けなど)もない。

まだ術後間もないので、手放しに喜んで良い状況なのかわからない。だけど、おそらくこの先の人生、たくさんのことに挑戦できる身体にしてもらえた。


28歳のときに、ジストニアになってから、数えきれないくらいたくさんのことを諦めてきた。朝起きたら、いつもそこには緩やかな絶望があって、それを受け入れるところから1日が始まるという3年弱を過ごしてきた。

終わったのだ。そして、始まった。

この3年弱に私の身に起きた事を、少しずつ綴っていきます。

クズシマとしての活動報告(葛島涼子のFacebookの投稿より)

こんばんは。クラリネットのクズシマです。
クズシマという名前を名乗り、ネット上に突如登場(笑)したのは2020年頭から

このような活動をあまり知らない、元々の知り合いの方に向けて書いたFacebookの投稿をこちらに載せます。

私がミッションとして掲げている、「音楽の力を借りて文化的な社会を作る」という言葉に込めた想い、今の活動についてを、赤裸々に語りました。

(2020年8月29日葛島涼子のfacebookの投稿より)

みなさんこんにちは。世界はあっという間に変わってしまいましたね。
いかがお過ごしでしょうか。

生きている世界の中で希望を見出していくことはとても大切なんだなと感じる毎日です。

最近の活動について書きます。少し長いですが、私の想いを書きました。

昨日正式発表で、noteというプラットホーム上でサービスを立ち上げました。クラリネットを学習する楽しむ方へ向けたコミュニティ「クラリネットサークル」というものです。クラリネットサークルについて(note内の記事です)https://note.com/r_kuzushima/n/n6386bda188c5

いわゆる、オンラインサロン みたいなものです。怪しい〜〜。って思いますよね。私は流石にもう聞き慣れましたが、オンラインサロンというワードの特有の怪しさってなんなんでしょう笑

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、今年の頭から活動の指向を変えて、YouTube活動に注力しておりました。

もともとは、「どこでも働けるようになりたいな〜」「この先また怪我や病気をしても、寝ててもお金が発生するようになれば良いのに」という自分本意な考えからでした。

しかし、今年の春、新型コロナウィルスの影響で仕事が全くなくなってずっと家にいたときに「自分が社会の中でしたいことは何か」ということについてめちゃくちゃ考えました。

なぜそんなことを考えたかというと、その時の自分の存在が無価値すぎて、生きててもしょうがないと感じてしまったからです。

自分の音楽家としての仕事は正直、不要不急。でも、芸術とか文化とかを蔑ろにしている国ってほんと優しくないし、荒んでいくと思うんですよね。もう戦争よ、知らんけど。少なくとも私は愛と平和希望です(サンボマスターかよ)

私は音楽家なので、音楽の素晴らしさはもう知ってる。多分、すごい知ってる。みんな知ってると思っていたんですが、自分の知らない世界を覗き見ると、音楽聴く人って少ないんだなって思った。

なので、「音楽の力をお借りして、より文化的な社会を作りたいな」って思いました。

「ぷっ、社会を作るなんてくっさ」

って思われるかもしれないですけれど、ひとりひとりの行動によって、社会って作られてるじゃないですか。少なくとも私は、いつもより良い世界のために働きたいって思って生きてます。

これは最近、IT系のベンチャー企業でアルバイトした経験からも強く感じたことです。

たくさんの決断をしなければいけない毎日の中で、自分のポリシーとかミッションをはっきりさせておけば、迷っても筋の通った答えを出せるかなって思ったんです。

やりたいことはたくさんあるんですけれど、いますぐできることって私には少ししかなくて、小さいことからはじめていきました。

本当はこのサークルみたいなことをすぐにしたかったのですが、
「この2年近く病気で休んでいて奏者としての実績ほぼなし」
「知名度なし」
「特別見た目が美しいとか巨乳とかでもない」
「信頼なし」
そんな私のもとに集まる人は‥‥正直いないと思いました。

なので、安直かもしれませんが、YouTubeで信頼を貯められないかな‥と思いました。

音楽家の皆さんみたいに素晴らしい演奏をアップしたり、話題の曲を演奏してみた動画をあげたり、、ということはしませんでした

「それ、私じゃなくてもいいかな〜」と思ったからです。多分もう少し楽器がうまい人や可愛い人がやったほうがウケる。というのをなんとなくわかっていたし、私が思う社会に向けては(私がそれをやることは)需要ない。

クラリネットの演奏方法解説などを、わかりやすくまとめる動画を毎週毎週更新しました。(恥)

初めはそううまくいくはずもなく、私が取り上げるのは「ニッチな分野×日本語」なので、リーチできる潜在顧客も少ない。そして時々先生や同業の方からの人目を気にして辛くなる‥‥、眼精疲労から来る激しい肩こり‥笑

それでもなんとか更新を続けて、応援してくださる方もいらっしゃって、特にバズが起こった訳でもなく、登録者1270名にまでなりました。ありがたいです。そして私のチャンネルは思ったより治安が悪くない、ありがたいです。

で、話は戻りますが、文化的な社会にするためには、私ができることは音楽に深く関わる音楽家ではない一般の人を増やすことはできるかな…と思いました。

某大手楽器メーカーで研修をしたときに、管楽器をやってたという潜在人口は日本の10分の1もいる!ということを知りました。多くないですか?私は多いと思いました。確かに、美容院とかで、「私も楽器やってたんです〜」って話してくれる方の多いことよ。)

だけど、管楽器やってたという人口の10分の1の人が音楽の素晴らしさをどのくらい知っているか、コンサートに足を運ぶのか、文化にお金を使うのか、といったら、多分そうでもない人も多いと思います(推定)(もちろん管楽器やってなかった文化にお金を使う人はいる、それは別の話)

私はクラリネットをちょっと吹けて、まあまあ教えられるので、例えば、「クラリネットを持ってるけど、また始めてみよう。」みたいな人を増やしていくことはできるかもしれない!と考えて、YouTubeとかネット周りの活動をしてみています。ここ1〜2年で会社や独学で微妙にかじるように学んだ、大したことないウェブマーケ周りのスキルがやっと役に立ちました。

そして、次なるステップがクラリネットサークルです。もともとnoteというプラットホームが好きなので、ちょうど良いサークル機能というのがあるので活用してみました。

クラリネット愛好家の方へ向けて、気づきをえられたり、学びが深まったりする場所にしていきます。

自分自身も、音大でも卒業してからも「先生から何かを学ぶことができたのはレッスンの時間だけではなかった」という経験から作ったサービスです。

もう開かれたインターネットは吐き溜みたいになってしまっているところもある。ネットで活動していると特にに感じます。

私はサブスクで自分の行動を買ってます。(全然続かない英会話とか)(音楽をたくさん聴く人になりたいとか)

モノに溢れている今は、経験とか行動を買うことに価値がある時代かなと思って、始めました。私は主に村の治安を守ります。

不安が多すぎるけど、昨日、正式リリースしました‥‥!!!育てていけるように頑張ります!最近の活動報告でした。

2020.08.29 やたらと空が広い自宅のリビングよりhttps://youtu.be/gzf_tHCuqoQ

クラリネットサークルについてはYouTubeでもお話ししています

練習のモチベーションアップに1番効果的だったこと|レッスンを聴講されるのは嫌だったけれど‥‥

音大で教える先生には2パターンいる。
レッスンが「クローズ型」「オープン型」か。

音大時代の先生のこと

私は音楽大学〜大学院時代に3人の先生に習っていて、それぞれの先生の素晴らしい音楽と人間性からたくさんことを学ぶことができた。先生たちに、それぞれのタイミングで廻り合うことができて、ラッキーだった。恵まれていた。

私がこれまでに習ってきた先生方は、比較的「オープン型」の先生が多かったように思う。

オープン型とは、個人レッスンの聴講を推奨していたり、必要があれば取り組んでいる作品によっては違う先生のレッスンを受けることも認めてくださったりする、多様な価値観を認めてくださるスタンスのことを指す。

(もちろん、それぞれの先生によって考えやスタンスは細かく違うので、一概にオープン型と言ってもさまざまなんですけどね。)

知っておきたいのが、聴講を認めていないクローズ型先生もいらっしゃること。他の先生のレッスンを受けたいという申し出をあまり良く思わない方もいます。勉強段階で色々な情報が入りすぎると、一貫した学びを得られないという考えなどからくるものだと思います。この考えにも共感できる。

ただ、自分がオープン型の先生のもとで育ったこともあり、私自身、かなりオープン型な考えの持ち主だと思う。

レッスンの聴講で学んだこと

音楽大学で初めて経験したのが、「レッスンを聴講する、される」ということ。

人のレッスンを聴講するのは本当に勉強になる。音楽家として、演奏家として、客観視できることはもっとも重要なことのひとつだと思っている。

ほかの人のレッスンを聴いて、「先生は何を指摘するのか」「どのようにレッスンを進めていくのか」ということを知ることは、とても勉強になる。

反対に、レッスンを聴講されるのは本当に嫌だった。緊張する。

レッスンでは自分の弱点とか何もかもあらわになる裸の状態みたいになる。そんなのを仲間に見られるのは恥ずかしい。

でも、人に聴かれるとわかっていると、より緊張感を持ってレッスンに挑むので、それなりに相当準備していく。自分の限界を嫌だってほど知れる。

答えはひとつではないから

どうしても自分のレッスンは、自分ごとになってしまうため、主観的に捉えすぎてしまう。

例えば、音色ひとつにしても評価はそれぞれで、この先生には好まれたけど、この先生にはたくさん指摘を受けた‥なんてことも日常茶飯事。

音楽に絶対的な答えなんかないので、先生が違えば指摘されることも違う。だからこそ、言われたことだけを気にしすぎるのは良くないと思う。

だけれども、おおよそ、自分の演奏は周りにこういった評価を持たれているということを客観視することはとても大切なことだと思います。自分を知るためには、人を見る、聴くことが大切。それって演奏だけでなく、人としての振る舞いとかにも同じことが言えますよね。

みんな、おさらい会すれば良いのに

おさらい会とは、小さな発表会のようなもの。音大では「試演会」とも読んでいた。今練習している曲をそれぞれ、発表したり、ときには同じ曲をみんなそれぞれ演奏したりするときも。

何よりも成長できるのは、「人前で演奏すること」だと思う。練習室に籠もって一人で何時間も練習するだけより、目標を決めてそこまでに演奏を仕上げる。そして、そこでの反省点を生かしてまたトライする。その繰り返しこそが、大きな学びになる。

場数を踏めば、気づきをたくさん得られて成長できるのはみんな薄々わかっているとは思う。ならば、「場」は作れば良い。行動力いるけれど。おさらい会、おすすめ。

おさらい会は先生主催のときもあれば、卒業してからは自分たちで場所を借りて仲間同士何人かで集まって開催したときもあった。

仲間と近くで勉強するということ

音大で1番刺激になったのは、仲間で勉強できたこと。

私は競争が苦手だったので、すぐ逃げ腰になってしまったけど、それでも試験では良い成績が欲しくてメラメラ闘争心を燃やした。戦わずとも、隣の練習室で同級生が練習していたら、私ももう少しだけ頑張ろうという気になれた。

成長するために本当に必要なのはモチベーションを高く保つことだと思うので、そう言った意味で仲間がいる経験というのは本当に貴重だった。

大人になると仲間に出会うのって難しい

レッスンの先生を見つけたければ、近所の教室を検索して、クラリネットを教えている人を探すなどの方法で叶うでしょう。

私も、ウクレレを習いたかったら先生は見つけられると思う、でもちょっとした質問をしたり、「ちょっとここ一緒に弾いてみようよ」とか「なんの曲練習したら良いのか」とかを気軽に相談できる友達を作るのは難しそう‥。

刺激しあえる仲間、共通の趣味を持った仲間に出会うのって求めれば求めるほど難しいですよね。今の時期、楽団の練習もストップしてしまっているなんて話も良く聞きます。

クラリネットという共通のツールを使って何かしたいことを実現しようとしている人が集まる場所を作ります!

(告知)クラリネットサークル

レベルも、モチベーションもさまざまだけれど、みんながゆるく集えて、治安が良い場所を作れないかなとずっと考えていました。

YouTubeのコメント欄や、2チャンネルや、ツイッターに溢れかえる情報はみんな使い捨てみたいで、一回やりとりしたら、はい。さようなら。みたいな雰囲気がなんかしっくりこない。誰でも質問できる、そういう場所も必要なんだと思う。(私のYouTubeに質問くださる方は丁寧な方がほとんどだし‥‥)

でも、私はもう少し質の良くてお互いの信頼関係を気付けるような場所を作りたいと思った。今だからこそ。

誰か作れば良いのに‥‥と思ったので、私が作ります!

noteにて、月額制のクラリネットサークルを立ち上げます!!!!実はもう参加できます。今週末YouTubedでお知らせ出して正式リリースです。

クズシマ主催のクラリネットサークルでできること

プランにもよりますが、クラリネットサークルでできることは、

▼(全プラン共通)会員のみの掲示板でのやり取り(質問コーナーや練習の気付き、楽器グッズのの情報、雑談など)
ワンポイントアドバイス付き!月に一度のおさらい会(それぞれ、動画や録音で発表)
個別ミーティング(おさらい会のレビューや相談など)
▼(全プラン共通)月に一度のオフ会に参加(という名のオンラインミーティング)
▼(全プラン共通)(note有料記事プレゼント)

まずは以上のような内容で開始したいと思います!ご要望に応じてやりながらどんどん改善して参ります。

このクラリネットサークルのテーマは「対話」です。
クラリネットという共通ツールを持った仲間ではありますが、みなさんそれぞれ環境や境遇、目的や目標が違うと思います。

それぞれの価値観や、演奏を認め合い、意見や情報をシェアそして、対話していくことで自分自身のクラリネットでしたいことを叶えていくお手伝いをする場所にしたいです。

間も無くリリースです。リリース日程決まりましたら、Twitter、YouTube、インスタグラムでお知らせします。ぜひお楽しみに!

クラリネットのクズシマのオンラインレッスンをアップデートします

こんにちはクラリネットのクズシマです。
昨今の事情もあり、今年の4月から始めたオンラインレッスン

実際におこなってみた感想としては、「目的がはっきりしていれば意外と良い!」しかし、改善点も見えてきたので、新しいサービスを展開しようと思います。
結論を言ってしまうと、オンラインレッスンオンラインお悩み相談の両方で「任意で事前に録音を送っていただく」ようにしようと思います。

オンラインレッスンについてはこちらの投稿にまとめてあります

オンラインレッスンのメリット

オンラインレッスンのメリットは
近くにレッスンを受けられるところがない
遠方だけどクズシマのレッスンを受けてみたい
対面のレッスンはまだ心配
別の先生に習っているけれど、違う視点でのアドバイスが欲しい
など、実際におこなってみて、生徒の方々から、このような良いお声を聞くことができました。

オンラインレッスンの改善点

しかし、レッスンをおこなっていくうちに改善点も見えてきました

私が1番感じるのは、生徒さん側の配信環境による、音の聴こえの問題です。

オンラインレッスンのために、講師側はマイクやパソコン、最低限聴こえがよくなる環境を整えました。おそらく生徒さん側にこちらの音はしっかりと聴こえています。しかし、こちらが用意しているような環境を生徒さん側に求めるのは難しい‥。

実際、オンラインレッスンはスマホひとつで受講可能です
そして、そのような環境でも、姿をみて、音を聴けば、問題点はすぐにわかり、アドバイスをすることはできます

しかし、トライアンドエラーしていく過程の微妙な音の変化を聴き取ることが難しいときがあります。(原因はマイクがないことだけではなく、電波状況やスマホやパソコンのスペックにもよるでしょう)

実際のところ、しっかり聴き取れる時もあれば、回線が乱れてしまって聞き取れないときもあります。
そんなときはもう一度演奏していただくのですが、なかなかに申し訳なく時間ももったいないですよね。

オンラインレッスンにはオンラインレッスンの活用方法があるとは思いますが、何度もしっかり受けてくださる方のレッスンで、「もっと精度の高いレッスンをしたい」と何より私自身が感じています。

より良いオンラインレッスンをするために

コラムのはじめにも書きましたが、オンラインレッスンを受けられる方に、希望される方は「事前に演奏の録音を送っていただく」スタイルを取ろうと思います。この方法は(私が受ける方の)オンラインでクラリネットの勉強会(グループレッスン)でも取り入れられています。

リアルタイムの回線より、録音でしたら、スマホの録音でも上手く取れば十分細かいところまで聴こえます。

そして、オンラインレッスンは新規の生徒さんが多いので、状況を把握しやすく、レッスン時間をより有意義に使うことが可能になるでしょう。

試しながら、また改善していくと思いますが、今のところ考えているのは、

レッスンで取り上げる曲や内容の録音を
・合計5分以内で

送っていただこうということです。

オンラインレッスンとオンラインお悩み相談の両方で展開

この事前に録音を送っていただくのは、オンラインレッスンだけでなくオンラインお悩み相談でも採用しようと思います。

オンラインお悩み相談とは

オンラインレッスンには音出しできる環境+通信環境が必要です。
自宅で楽器を演奏できない方は、カラオケからオンラインレッスンを受けていただいている方もいらっしゃいます。なんの問題もなさそうです。

しかし、音出し環境がなかったり、レッスンを受ける勇気が出ない、相談だけしたい、という方に向けてオンラインのお悩み相談というサービスをおこなっています。

60分2,000円30分1,000円です。

正直、安いですこれ。

自分で言ってしまいますが、ものすごくコスパが良いサービスです。

YouTubeのコメントでも質問に答えたりしていますが、やはり対面で話すのは全然違います。これまでに受けてくださった方とはすごく有意義な時間を過ごせたと思っています。

それに加えて、演奏の録音を送っていただき、私がアドバイスをします。ちょっと安すぎるかなと思いましたが、試験的にやってみようと思います。

録音を送ってもらい、3アドバイスや相談もできて30分コースなら1,000円。
これは、私が続けられるかわからないぞ‥‥。とりあえず、今年いっぱいは実行します。サービス終了の際はtwitterでお知らせします。

おすすめです、ぜひ。

お申し込み方法はこちらに詳細があります。クラリネットをもう一歩上達したいという方、ぜひどうぞ。

クズシマクラリネットの人がYouTubeに力をいれる目的について書きました

こんにちは。クラリネットのクズシマです。

先日(2020.08.05)ついに目標としていたYouTubeのチャンネル登録者数1,000名を達成しました。たくさんの方に動画をご覧いただけて、そしてお会いしたこともない方から応援していただけて、ITは世界を広げてくれるなと改めて感じました。

ここでは、ツイッターの140文字におさまらないようなことや、YouTubeのように有益な内容ではない、とるに足らない、でも私の心のうちにメラメラと燃えている想いについて書こうと思います。

目標であったチャンネル登録者数1,000名のラインとはYouTube収益化のライン

しかし、まだまだ大赤字だし、動画を作るのに膨大な時間と労力、そして時にはバッシングまで受けてまで、なぜここまでYouTubeに力を入れているのか。

という私がYouTubeをやる本当の目的について書こうと思います。

「世界に貢献したい」とか大それたこと言ってしまうようですが

音楽意外に特筆すべき趣味のない私ですが、強いて挙げるならば、経済

世界の動きを観察したり、ビッグビジネスをやり遂げた方の自伝や格言を読み漁るという音楽家らしからぬ趣味を持っています。

私はしがない音楽家ですが、理想とする社会に一歩でも近づけるための仕事をしたいという思いで生きています

ちなみに私の仕事におけるビジョンは「音楽の力を借りてより文化的な社会つくる」
ちなみに個人的な目標は「文化的に生きる

文化とは‥‥。
きっと文化的な社会の先には思いやりとか愛とかがあって、それで平和になる‥と信じています。


音楽は素晴らしい。音楽に出会ってしまったから、人生は最悪にも最高にもなってしまった。

私が音楽を専門的に勉強していく過程で何を深めたかというと、難しい曲を演奏する技術ではなく音楽の素晴らしさへの理解だと思うのですよね。

消費や短絡的な娯楽の喜びももちろん知っているけれど、でも。身近なのにこんなに喜びを感じられて、悲しみで内包してしまう芸術‥‥すごくない?(急にタメ口)

なんだか語り口調になってしまいそうなので、ここからは、これらの話がなぜYouTubeに力を入れていることにつながるの?ということについて記していきます。


効率の良い学習はその先の景色を見るため

音楽って素晴らしいけれど、管楽器って難しいですよね。

楽器の難しさとか、何か上手くできない奏法のせいで「音楽をする」ことができていない人、もう少し噛み砕いた表現ですと「歌う」ことができなくなっている演奏を本当によく聴きます。私もそう。今でもそうなることもある。

でも、超絶技巧を目の前にしたって、そこには音楽があると思うのです。

前提として、YouTubeで楽器演奏方法のコンプリート学習ができるとは思っていません。

しかし、
・一度もクラリネットを習ったことないまま1日に何時間も必死に練習をしている吹奏楽部の学生さん
・正しい知識をつられる環境にないことにコンプレックスを持っている方
・楽器をはじめる第一歩の説明書が必要な方
・なんだかよくわからないけれど新入生に楽器を教えなければいけない先輩

こんな方々にとって、私のチャンネルのようなモノがあれば、有益だと考えました。まず効率よく知識を得て、試してみる。そしてまた考える、試してみる。という前進が可能になると思うんです。

ほぼ毎週レッスンを依頼してくださる吹奏楽部のクラリネットパートもいるんです。それでもぜんぜん足りない。

「レッスン行ったら上手くなる」ってのは幻想で、そこから何を考えて何を目指すか。だと思うんです。

だから「わかったらできる」「知らないせいてできない」という幻想、言葉が悪いけれど思考停止から脱却して、まず知って、試して欲しい。という思いから、私はこのようなクラリネットの効率の良い上達方法の配信をしています。



私にできることなんて、ごく限られているけれど、それなら私にできることだと思ったので、やりました。誰かやりそうでしたが、私が思い立ったのでやりました。

楽器を趣味にすることは本当に素晴らしい。音楽に近くで触れられる。
私の目指す文化的な社会は、音楽家の内輪だけで盛り上がっているだけでは足りない。

楽器は音楽のインスピレーションをくれることもあるし、音楽を阻むこともある。私もあなたも、早く楽器を越えられるように、トライアンドエラーすることが楽器上達学習の本質だと思うのです。すべては音楽のために。