クラリネット

私のクラリネットのリード遍歴

こんにちは。クラリネットのクズシマです。
私がクラリネットを始めた中学生の頃から今に至るまでに使用していたリードを(おぼろげな記憶を辿りながら)ご紹介していきます。

はじめて使ったリード


バンドーレン B♭クラリネットリード トラディショナル 3

中学生のときに吹奏楽部でクラリネットを始めたときに、まずはじめに使用していたのがこちらのバンドレーンのトラディショナル(通称青箱)の3 番でした。

ちなみに当時使用していたマウスピースはバンドレーンのM30でした。

その後なんとなく紹介されてバンドレーンのV12に乗り換えました。


バンドーレン B♭クラリネットリード V.12 硬さ:3 (10枚入り)

その後、3番では音が細いと感じ、同じV12の3と2分の1をレッスンの先生に勧められ、使ってみることに。


バンドーレン B♭クラリネットリード V.12 硬さ:3-1/2 (10枚入り)

 

マウスピースの種類を変えて、リードは再び3番の厚さに

はじめに使っていたM15のマウスピースを欠けさせてしまい、中学3年生の時に「B40」のマウスピースに変えました。

B40は重めのマウスピースなので、当時使っていた3と2分の1のリードだと吹きこなせず、再びリードをV12の3番に戻しました。

ここからしばらくこの仕掛けが続きます。

高校生〜音大受験時

高校生の時はずっとB40にV12という組み合わせでした。いつだったか忘れましたが、途中から、リードは3と2分の1を使うようになり、音大受験のときはB40にV12の3と2分の1という結構重めの仕掛けでした。

(ちなみに、受かった大学の演奏の最終試験では重すぎるリードを選んでしまい散々でした。)

音大時代

音大に入ってから、マウスピースがB40とB40ライヤーを行き来していましたが、リードはずっと変わらずV12を使っていました。厚さは3と3半を行き来している感じでした。3と3半の間くらいの厚さがあればいいのになぁとずっと思っていました。

大学4年のときに、師事する先生が変わった影響で、一時、マウスピースが5RVを使用したこともありましたが、あまり合わずすぐに元の仕掛けに戻りました。

音大大学院時代

この頃から、あまり厚すぎる仕掛けを好まなくなり、3のリードを使うことが多くなりました。オーケストラで演奏することが多かったので、長いフレーズを人息で演奏するためには、あまり体力のない私は効率よく息を使える仕掛けにする必要がありました。

この頃、ゴンザレス社のGDというリードに出会い、しばらく使用していました。しかし、V12と併用して使用していました。



Gonzalez Reeds “GD” Model ゴンザレス Bbクラリネットリード GDモデル (2-1/4)

私は2と2分の1を使うことが多かったです。およそ、GDの2と2分の1がV12の3くらい、2と4分の3がV12の3半くらいのです。

今のリードとの出会い

仕事先でお世話になったメーカーの方からご紹介いただき、今使用しているダダリオ社のレゼルヴ クラシックに出会います。



D’Addario リード レゼルヴ クラッシック B♭クラリネット 強度:3.5(10枚入) ファイルドカット DCT1035

私は3.5を使用しています。

今でこそ結構メジャーなリードになりましたが、私が使用し始めた頃は、先生方からは「葛島さんまた変わったリード使って〜〜」という感じでした。

レゼルヴ クラシックは質感的にはV 12に似ていて、厚さがしっくりくるのも気に入っているポイントです。

手持ちのリードの整理をした|クラリネット

こんばんは。クラリネットのクズシマです。

今日はリード整理をしました。
だいたいいつも50本弱を管理していて、
リードケースに入っているのが1軍
育て中、または育て終わった新しいリード
よくわからない2軍以下の練習用のリード

といった感じの分類でリードを持ち歩いています。

リードケースの中の整理

リードケースには1軍のリードが入っていて、仕事の時はその中から選んで吹くことが多いです。しかし、リードケースの中のリードを過信しすぎると痛い目にあいます‥‥。

いざというときに、本当に良いリードをすぐにリードケースから取り出して吹くためには、定期的にリードケースの中を整理する必要があるのです!

リードケースの中のリードは本番で使ったものもいくつかあるので、疲れ果てていて意外とよくなかった‥‥なんてこともよくあります。

今日はリードケースの中のリードをすべて吹いて、1軍にふさわしくないものは、リードケースから出し、最近育てたリードで1軍入りできそうなものを新たにリードケースに入れました。

新しいリードが全然1軍入りできなかった

今日は新しいリードから、新たに1軍入りできるものはたった2本でした。(約30本中)

私はダダリオのレゼルブクラシックの3.5を使用しています。
D’Addario リード レゼルヴ クラッシック B♭クラリネット 強度:3.5(10枚入) ファイルドカット DCT1035


今日はなんだか重いと感じてしまったことが理由で、すぐ本番でも使うことができる1軍入りをすることができないものが多かったです。

雨のせいかな‥‥。それとも、最近変な力を抜いて楽に吹こうと意識しているから重いリードを求めなくなっているのかもしれないなぁ。

局所性ジストニア|不要不急の手術は延期になりました

私が東京女子医大で外来受診したのは2020年2月の半ば。
その頃は「院内でもマスクの着用は義務付けられております」の表示にピンときていないほど、こんな時代がやってくることを予期していなかった。

あれからみるみるイベントやコンサートは中止になった。手の症状の悪化により大変な演奏の仕事を控えて手術を待っているタイミングと、コロナウィルスの影響で仕事がないことが、うやむやになっていた。


コロナウィルスの影響で大切なコンサートやリサイタルが中止になっている音楽家の友達に紛れているような顔をしていたが、私にとって、もともと手術待ちの空白の期間だった。手術の延期によってその空白の期間が、延びようとしているようだ。

コロナウィルスの影響で約3ヶ月半、平先生の手術はストップしていたそうだ。そうですよね。私の手術は早くて年末。この後の東京の状態ではもっと先になるだろう。仕方ない。私が楽器を吹けなくても誰も死なない。

音楽家のジストニアの定位脳手術は整形手術に似ていると思う。本人にとっては大問題だ。でも他の人からしたら不要不急。諦めることに慣れすぎて、正直感情がない。

ジストニアの手術はもともと約半年待ちだった

私が手術を心に決め、紹介状を書いてもらい東京女子医大の平先生の外来を受信するまでに2ヶ月半。外来受診からおおよその手術予定日まで約4〜5ヶ月。

このような事態にならなくても、夏くらいまでは大きな演奏の仕事を引き受けることを控えていた。去年の12月から手術をすることは心に決めていた。

そんな感じで、やりがいのない人生の暇つぶしと将来の貯金作りのような気持ちでYouTubeをはじめた。ある程度熱中できて良い暇つぶしだし、「障害がある私にも、できることがまだあるのだ」と久しぶりに希望のようなものを感じたりもした。

健常者かと錯覚する日々だった

私の左手のジストニアの症状はごく一部のテクニックにしか支障をきたさない。しかし、例えばひとつのコンサートを引き受けたら、そのごく一部のテクニックは何度も登場する。

お金をいただいて、たくさんの方々を前にして仕事として演奏する以上、それをスルーすることは不可能。つまり、プロの仕事をプロとするのは難しい。

そして、左手の神経はイカれていても、私の耳は死んでいない。自分の意図しない音を出すのはかなり精神的に苦しいものがある。

ジストニア以前、私はオーケストラのエキストラの仕事や素晴らしい仲間と演奏することを生きがいにしていた。音楽をやっていて1番喜びを感じられる瞬間はアンサンブルで対話ができたときだと思っている。

残念ながらこの身体では叶わない。

自粛期間中の本番に向けるでもない気軽な練習はなんでも吹けると錯覚してしまう。実際にジストニアだから吹けないものばかりでもない。練習は必要。

でも、どれだけ積み上げても積み上がらない部分が私にはある。クラリネットを吹くのをやめたら、この音はなくなってしまう。でも、私にできることはごく限られている。

東京は今日も大変みたい。

こんな個人的な問題を解決する手術によって、他の人に迷惑はかけられないことは自覚している。限られたできることを粛々とおこない、淡々と生きるしかない。

今日はクラリネットが吹けない

こんにちはクラリネットのクズシマです。私はクラリネット奏者ですが、現在歯科矯正(外側ワイヤー)中です。

月に一度のメンテナンス後は歯が痛くてクラリネットが吹けない

歯科矯正は月に一度のメンテナンス(メンテナンスなんて言うと、聞こえが良いですが、歯のワイヤーを締め直す拷問のような辛い通院です‥‥)があり、その後は歯が動くので、豆腐しか食べられなくなるくらい歯が痛くなります。

クラリネットは上の歯をマウスピースにつけて吹くので、メンテナンス後は歯が痛すぎて2〜3日は痛いです。痛いのは我慢できても、うまく噛めなくて音程が下がったり、力が入らなさすぎて音色がぶよぶよになってしまいます。

無理して吹かないことにした

メンテナンス後はできるだけクラリネットを仕事を入れないように調節して、練習もあまりしないようにしています。無理して練習しても口の感覚が変わってしまって、実にならない練習‥‥とまではいかなくても練習の効率が悪いですし、何より結構辛いので無理しないようにしています。

少し前は、楽器を吹けない日はソワソワして落ち着かなかったり、楽器演奏が人生の軸になっている自分にとっては「意味のない1日を過ごしてしまった‥‥」なんてネガティブな気持ちになったりしていました。

しかし、最近は実際には楽器を吹いていない時間も有意義にポジティブに過ごせるようになりました。楽譜を読んだりして知識や思考を深めたり、動画の編集をしたりすることで、楽器を吹いていない時間も人生が前進していると感じることができるようになりました。

クラリネットを吹いていない時間も一歩ずつ前へ

「自分が音楽家として成長できたり、仕事の面で前進したりすることができるのは楽器を練習している時間だけではない」という気持ちになれたのは、私にとって大きな成長です。

きっかけは、病気でクラリネットを吹けなくなったことでした。

以前は、「練習をしてクラリネットが上手くなること=仕事が増える」という認識でした。演奏でご飯を食べれている私にとって、練習は生きるための行為でした。

しかし、病気になりその公式が通用しなくなってからは、様々な人生の価値の軸について考えました。

クラリネットを練習しても上手くなることが物理的に不可能だと感じていた時期、「人生が止まってしまった」と絶望していました。

しかし、毎日、朝起きて、ご飯を食べて、眠ってを繰り返していれば、絶望の気持ちは薄れてきます。忘れる能力は良くも悪くも人間の良いところなのではないかなと思っています。

ライティングや動画編集などを仕事にしたり、YouTubeで自分のコンテンツを作ることで、収入につながりますし、何より自分の言葉で何か発信することは人生が少しずつ前に前進しているような感覚を味わわせてくれました。(結果的に今は音楽活動にそれらのスキルが役に立っています)

それに、実際に音を紡いでいる時間以外にも、自分の中の音楽(感覚)は育ちます。練習フリークで、毎日狂ったように練習をしていた頃より、今は風通し良く音楽をすることができていると思います。

今は練習をすれば、少しずつ前へ進むことができるようになったと感じていますが、こんな練習できない日にも、一歩一歩前に進めるように生きていきたいなと思うのです。

歯科矯正とクラリネットに関するお悩み相談も受け付けています

クラリネットのマウスピースとリガチャーを選定しました

こんにちはクラリネットのクズシマです。6月から学校や部活動が再開しているところが多いですね。

先日、久しぶりに楽器店に出向き、生徒さんのマウスピースとリガチャーを選定してきました。

マウスピースは5RVライヤーを選定しました

バンドレンの5RVライヤーは、息をまとめて吹かないと少し開いたような音になってしまいますが、正しい奏法で演奏すれば芯のある音を作ってくれます。

初心者の方がクラリネットを始めるときにまずおすすめしているマウスピースのひとつです。5RVライヤーは大切なことをたくさん教えてく


バンドーレン B♭クラリネット マウスピース 5RV-LYRE

選んだクラリネットのリガチャー

リガチャーは予算が1万円前後でしたので、いろいろ選びましたが、
バズのゴールド、ピンクゴールド
バンドレーンMO逆締めゴールド
を選びました。(結構たくさんの人数のものを選んだのバラバラですが)

バズのゴールドは私も愛用しています。こちらのリガチャーは遠くまでスーッと響く音を叶えてくれます。


BuzzリガチャーBbクラリネットゴールドプレート

バンドレンのMOがすごく良かった。こんな華奢なフォルムなのに頼もしい響きを作れるリガチャーでした。ちょっと欲しくなってしまいました。


Vandoren / M/Oマスターズマウスピース用 Bb クラリネット用 リガチャー&キャップ GP 24K ゴールドプレート

クラリネットのリガチャーを選ぶ上で大切にしていること

リガチャーを選ぶ上で大切にしていることは、「音の響きを妨げないこと」「少しだけ良い音への助けになってくれること」です。

私は「リガチャーにきれいな音色を作ってもらおう」という考えがほとんどありません。リガチャー変なストレスがかからないことが大切だと考えています。

音がきれいに感じるリガチャーというのは、一歩間違えると「不自然な詰まり」に繋がりかねません。音色の質と、響きのバランスがうまく取れるものを選びます。

あとは、まっすぐつけられるものを選びましょう。リガチャーにも個体差があり、まっすぐリードをとめてくれないものがあるんです!ネジの締まり具合もきちんと確認したほうが良いです!

クラリネットのマウスピースやリガチャーは選定してもらおう!

どれだけネットショッピングが発達しても、クラリネットのマウスピースとリガチャーは選んでもらったものを買うのが良いです。

クラリネットのマウスピースやリガチャーは個体差があり、同じ種類のものでも大きく良し悪しが異なります。選定を頼むことができる人がいなければせめて「選定品」を購入することをおすすめします。

私は東海地方近辺にお住まいの方でお困りの方は、よろしければ力になりますので、ご連絡ください。

(選定やレッスンのご依頼はメールアドレスまでお願いします!ツイッターのトップまたはYouTubeのトップページの概要欄に記載されています。

例年より一足遅れてしまいましたが、今年度出会う方達と楽しく楽器や音楽と向き合っていければ良いなと思っています!

対面レッスンも再開しております。お近くの方はぜひご利用ください。

オンラインレッスンも継続しておりますので、遠方の方やちょっとしたお悩み相談にご活用ください。

クラリネットレッスンをご希望の方へ【出張レッスン料金について】

クラリネット奏者の葛島涼子です。YouTubeではクズシマという名前で活動しております。

クラリネットのレッスンをご希望の方に向けて、詳細をまとめました。ご確認の上、ご希望の方は、公式サイトのお問い合わせフォームよりご連絡ください。

レッスン可能地域

愛知県県内、愛知近郊の県(岐阜県、三重県など)でもレッスン可能です。上記以外の地域もご相談ください。大阪、東京で定期的に出張レッスン会を行っています。SNS で随時情報を更新していますので、よければチェックしてみてください。

料金について

レッスン料金は以下の通りです。こちらに記載以外の追加料金はいただきません。不明点やご相談など、お気軽にご連絡ください。

個人レッスン

・基本料金
1時間4000円(別途場所代)


・交通費
名古屋市内は無料です。
その他の地域は名古屋駅からの交通費+出張費をいただいております。詳しい料金についてはお気軽にお問い合わせください。

グループレッスン(合奏指導も同じ料金です)

グループレッスン(パートレッスン)は2時間以上から受け付けております。

・基本料金
2時間:10,000円
3時間:13,000円

・交通費
名古屋市内は無料です。その他の地域は出張料金をいただいております。

グループレッスンで呼んでいただき、時間内でしたら、順番に個人レッスンさせていただくことも可能です。ご活用ください。

遠方の方、お試しの方はオンラインレッスンがおすすめです

場所を問わずに行うことができるオンラインレッスンも対応しております。また、お手頃な価格でお試しいただける「お悩み相談プラン」は、奏法に関することだけではなく、レッスンの先生の選び方、楽器やマウスピースの機種の相談、練習の仕方など、ご自由にご活用ください。

オンラインでのレッスン&お悩み相談についての詳細はこちらをご覧ください。

楽器選定、マウスピース選定について

楽器選定、マウスピース選定をご希望の方もお気軽にご相談ください。お一人お一人にあったものを相談させていただきながら選ばせていただきます。

公式サイトよりお気軽にお問い合わせください。

クラリネットのレッスンは継続して受けていただくほうが効果がありますが、単発でもご遠慮なくご依頼ください。
1回ずつ約束をしてレッスン日を決める形式ですので、ご自身にあったペースでレッスンを受けることができます。

疑問点やご質問ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

YouTubeで毎週金曜日にクラリネットの上達に役立つ動画を配信しております。ぜひチャンネル登録お願いします。

クラリネットのリードについて質問に答えました

こんにちは、クラリネットのクズシマです。

YouTubeのコメントでいただいたクラリネットのリードに関する質問が、良い質問だったので、質問と回答をシェアしたいと思います。質問者さんありがとうございます!

いただいた質問は大まかにこのような内容でした。

「リードは2、3本ずつ開けて、割れたら変えています。この方法は良くないのでしょうか」

レッスンに行った学校でも、このように少しずつリードを開けて吹いているという方を結構見かけます。おそらく、このような方法でリードを開けている方は少なくないのではないでしょうか。

しかし、この方法はあまり良くないと思います

理由は二つあります。それは、
・リードが長持ちしない
・リードを選ぶ感覚が育たない

ということです。ひとつずつ解説していきます。

クラリネットのリードは時間をかけて育てるもの

開けたばかりの状態のリードを長時間吹くと、ヘタってしまい、一気に劣化させてしまうことになります。そのため、クラリネットのリードは育てます。

リードを育てるとは、リードを少しずつ慣らしていくことです。

クラリネットのリードの育て方

クラリネットのリードは1箱に10枚入りのものがほとんどです。リードを買ったらすべて開けましょう。

そして、開封した日はほんの30秒くらいしか吹きません。1分も吹いているとリードの先端が透明になってくるかと思います。この状態のまま吹き続けているとリードは物凄いスピードで劣化してしまいます。

先端が透明にならない程度の短い時間の慣らしを最低でも2週間くらいはおこないましょう。そうすると、だんだんリードの先端が透明にならずに、長時間の演奏に耐えられるものに育ってきます。

2、3本では育てる効率が悪い

育てている間は他のリードを吹かなければいけません。たった2、3本開けるだけでは、練習するリードが追いつかないかと思います。

リードはある程度育てば長時間演奏できるようになりますが、それでもずっと吹いていたら寿命がきてしまいます。新しいリードとずっと吹いているリードを吹き比べた時に、ずっと吹いているリードが「なんか響かないな」と感じたら、それはもうリードの寿命です。

リードはできるだけ、多くの枚数のサイクルで育てたほうが、結果的に長持ちします。「一気に開けてしまうのはもったいない」という気持ちがあるかもしれません。しかし、数枚ずつしか開けないと同じリードをずっと吹いていることになってしまいますので、結果的にリードの劣化を早めてしまうことになるのです。

クラリネット吹きならリードを選ぶ技術は必須

私たちプロのクラリネット奏者が本番に向けて「自分史上1番きれいな音を出したい!」と思ったら、何をするか。そうです、リードを選びます!

クラリネットできれいな音色を出す方法

「良い道具を使って、最適な奏法で吹く」

クラリネットできれいな音色を出す方法はこれにつきます。プロとかアマチュアとか学生とか関係ありません。みんな同じです。

ちなみに、道具というのは「楽器」「マウスピース」など、そして「リード」です。道具の中で、リードは簡単に変えることができます。

そして、リードには個体差があるので、選ぶという行為が必要になってきます。クラリネット吹きで有る限り、クラリネットのリードを選ぶ努力は1ミリも惜しんではいけないと私は思っています。

良いリードを選ぶ技術をつける方法

良いリードがどんなリードかあまり良くわからないという方は、リードの吹き比べが足りません。良いリードを選ぶ技術をつけるためには、たくさんのリードを吹き比べるしかありません。

リードをいちどに2、3枚ずつしか吹かないということは、2、3枚のリードの中からしか選んでいないということです。もしかしたら、その2、3枚のリードの中には良いリードが1枚もないかもしれません。

絶対的に良いリードなど存在しません。リード同士で比べて1番良いものを選ぶというのが「リードを選ぶ」ということです。

1箱買って、10枚のリードが手元にあるのでしたら、その10枚を比べない理由はありません。新しいリードからだんだん育てていく過程で、良いリードの順位が変わっていくかもしれません。そういうことも良くあります。

そうやって「リードを選ぶ」ということを練習していくと、クラリネットの音色の美的感覚がどんどん身について、結果的にきれいな音を出せるようになっていきます。

きれいな音は、それを探そうとした人にしか手に入りません。クラリネットのリードはたくさん(せめて10枚)の中から選んで、とっておきの1枚を大切な演奏の場で使うようにしましょう。

まとめ

クラリネットのリードは1箱買ったら、一気に開けましょう。
なぜなら、クラリネットのリードは「育てる」ことと、「選ぶ」ことが必要だからです。育てることと、選ぶことの両方において、たくさんのリードをローテーションして吹いたほうが都合が良いでしょう。

YouTubeでクラリネットの上達に役立つ動画を毎週金曜日に更新しています。ぜひチャンネル登録お願いします。

東海地方を中心に個人レッスン、パートレッスンを出張で行っております。詳しくはこちらをご覧ください。

楽器演奏と肩甲骨の関係|クラリネットで手が痛くなる・指が回らない悩みを解決

こんにちはクラリネットのクズシマです。今日は楽器演奏と肩甲骨の関係についてです。

クラリネットに限らず、楽器演奏をする上で、効率の良い身体の使い方はとても大切です。自分の身体が一番楽な状態で、効率よく楽器を鳴らすことや指を動かすための努力は1ミリも惜しんではいけないと思っています。

なぜなら、こわばった身体の状態ではすぐに限界がくるからです。限界というのは、これ以上指が速く動かない、息を自由に動かせないといったことなどを指します。

そこで、今日は、肩甲骨に着目します

楽器演奏のときに肩甲骨を使って支えを作れるようになると、手が痛くなりにくくなったり、今よりも指が回りやすくなったり、と演奏の上達においてメリットだらけです

肩甲骨を動くようにして、よりレベルアップした楽器演奏ができる姿勢や身体の使い方を一緒にマスターしていきましょう。

クラリネットで楽器を支える場所は?

「クラリネットを演奏するとき、どこで楽器を支えていますか?」

という質問に対して、以前の私はこのように答えていました。

右手の親指上の前歯です。」

間違いではありませんが、この考え方ですと、右手の親指に意識が集中して負担がかかりすぎます。実際、クラリネット吹きの中には、右手の親指の痛みを持っていたり、ひどい場合は腱鞘炎に悩んだりしている方が多くいらっしゃると思います。

「親指でクラリネットを支える」という考えかたをいちど忘れてみましょう。

では、クラリネットはどこを使って持つのか?

少し、極端な言い方をしてしまうと、楽器は背中から持ち上げます。肩甲骨を起こした状態で、楽器を持てるようにトレーニングすると、効率の良い奏法が実現できます。

肩甲骨を起こして楽器を持つ第一歩として、次は肩甲骨を動かす方法をお伝えしていきます。ただ肩甲骨を動かせば良い、起こせば良いという問題でもないので、誤った知識で認識してしまわないように、ぜひ最後まで読んでください。

肩甲骨を動かそう

楽器は背中から持ち上げる。つまり、肩甲骨が立った状態で楽器を持つ。ということを実践するためには、肩甲骨の動きを意識できるようにならなければいけません。意識的に肩甲骨動かせるようになるやり方をご紹介しますので、実践してみてください。

なぜ肩甲骨を意識すると良いか

楽器は手先だけで持つのではなく、背中、つまり胴体も使って持つようなイメージを持つと、親指や手首にかかる重みが分散されるからます。その結果として指の可動域が広がったり、楽に動かせるようになるのです。

まずは肩甲骨を触ってみよう

肩甲骨は背中の上の方にある骨で、左右両方にあって、天使の羽のようになっています。意識していないと、肩甲骨は寝ている状態背中に張り付いている状態かもしれません。

ちなみに肩甲骨を剥がすストレッチは肩こりや血行促進にも効くみたいです。

右手で左脇の下から左側の肩甲骨を触ってみましょう。肘を曲げた状態で腕を回してみましょう。(ちなみにこちらの動画でやられていたものです)右側の肩甲骨も同じように動かしてみてください。

私は身体の専門家ではないので、ガンガン引用します

肩甲骨が動く感覚をつかめましたか?

後ろで手を合わせると肩甲骨が立った状態になると思います。しかし楽器は身体の前で持ちますよね。

ここからは、腕が前にある状態で、肩甲骨を立てられるようにトレーニングしていきましょう。

腕を前に出した状態で肩甲骨を起こす

クラリネットを使ってトレーニングしたいと思います。楽器をぶつけないように周囲に気をつけて行ってください。
座った状態で、腕を身体の正面(地面と並行)に伸ばし、クラリネットを両手で持ちます。楽器は身体と並行になるように持ちましょう。このとき、手は普段楽器を持つ位置に置き、楽器を持つ両手の力の入れ具合は同じくらいになるように意識してください。

楽器の角度は自分と並行な状態を保ったまま、上下に動かしてみてください。肘は曲げないようにして、できるだけ自分の身体から遠く(前)で楽器を持つようにしましょう。

楽器を動かすときには、腕の付け根や肩甲骨から動かすように意識してみましょう。胴体は動かさないようにキープしてください。上下運動を10回行ってみてみましょう。結構大変ですよね。

腕を前に出した状態で肩甲骨が動く感じがつかめましたか?

腕を広げた状態でのエクササイズ

1. 座ったまま、腕を前に伸ばして、腕と腕の角度が90度くらいになるように開いてみてください。このとき、手のひらは真上に向けるようにします。

2. 胴体はそのままで、腕の付け根から、腕が長く伸びるようなイメージで、腕を前に押し出してみてください。(前とは身体の正面ではなく、それぞれの腕の先の方向です)

3.以上の動作をゆっくり10回おこないましょう。楽器を持っていたエクササイズと同じく腕が下がらないように、胴体が動かないように意識してください。

これらのエクササイズを楽器を吹く前に行ってみてください。はじめは感覚が掴みづらくても、だんだん肩甲骨を動かす、立てるという感覚がわかるようにくるでしょう。

肩甲骨を意識して楽器を構えてみよう

立った状態でも座った状態でも構いません。はじ

めに楽器を身体の前で持っていたところから、普段楽器を構える位置まで運んでみてください。これは他の楽器の方でも応用できる方法だと思います。

このときに、身体の前で持ったときに肩甲骨が起きいるか確認しましょう。わからない方は片手で肩甲骨を触ってみてください。その肩甲骨の状態を意識したまま、楽器を身体に寄せてください。

背中はそらせない

肩甲骨を起こそうとして胸をはったり、背中をそらしたりするような姿勢になってはいけません。呼吸器が圧迫されてしまいます。肩に力が入るわけでもありません。あくまでも、基本的には身体は楽にして、肩甲骨を起こすだけです。

肩甲骨を意識して楽器を持つことができると、楽器を楽に持てるようになります。手首や腕の先だけで楽器を持っていると、身体の痛みやひどい場合は腱鞘炎などを引き起こすおそれもあります。

支えを手首や腕先ではなく、背中に分散させるようにしましょう。

手首にストレスがかからない状態になると指の動きも制限が少なくなって自由に動かせるようになります。結果として、速いパッセージが吹けるようになったり、レガートがきれいにつなげられるようになったりするでしょう。

まとめ

クラリネットなど楽器を演奏するときに肩甲骨を意識して、楽器を持つようにしましょう。楽器に触れている手の部分だけで支えるのではなく、背中を使って身体の根元から持ち上げるイメージを持つと良いです。

クラリネットのチューニングの基礎知識|バランスよく音程をとるコツ

こんにちは。クラリネットのクズシマです。

クラリネット吹きは自分にあったチューニングの方法のコツをつかんでいないと、すべての音の音程をきれいに合わせるのが難しいでしょう。

なぜなら、口で音程を変えるのが難しい楽器なので、チューニングのやり方次第で全体の音程の良し悪しが大きく左右してしまいまうからです。

この記事では、クラリネットのチューニング方法を詳しく解説していきます。以下の内容を順にご説明していきます。

・クラリネットのチューニングのやり方(チューニングの音、合わせかた)
・クラリネットのチューニングのときに管を抜く方法
・管を抜いて良い場所、抜きたくない場所
・全体の音程バランスをとるコツ

クラリネットのチューニングはどうやってするの?

クラリネットのチューニングは基準の音を吹いた時に、音程が高い場合は管を抜き、低い場合は管を入れます

チューニングをするときは音程を無理に口で調節せず、自然に吹くようにしましょう。自然に吹いた状態での音程が高ければ、管を抜きましょう!

オーケストラなどのプロの現場ではほとんどA(アー)の音が基準の音として使われます。B管クラリネットでは「シ」の音です。

吹奏楽などではBの音、クラリネットの「ド」の音が基準の音となります。

基本的にはこの音を基準に、管を抜いて全体の音程を合わせます。

しかし、シやドの音がほかの音に比べて「低くなりやすい」「高くなりやすい」というクセがある人は、無理してこの音がぴったり合いやすいように抜く必要はないと思います。

大切なことは、すべての音の音程が合わせられるようにチューニングをすること、つまり管を抜きさしすることです

抜くってなんのこと?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんので、次からはクラリネットの「管を抜く」ことについて詳しく解説していきます。

クラリネットのチューニングで管を抜く方法

クラリネットは音程を口の具合で変えるほかに、管を抜いて合わせることが可能です。クラリネットはマウスピース、バレル、上管、下管、ベルが組み立てられてできています。

チューニングで音程を低くしたいときは、主にバレルと上管の間を少し広げ(抜き)ます。なぜこの場所を抜くかは、あとで詳しく説明しますね。

クラリネットの管を抜くと低くなる理由

基本的に楽器は長くなると音が低くなります。クラリネットで管を抜くということは、楽器を長くすることになりますよね。結果、音程が低くなるのです。

管が長くなると、なぜ音程が低くなるかということについてはこちらの記事で詳しく説明しています。気になる方はチェックしてみてください。

クラリネットのチューニングで抜く場所

先ほど、クラリネットのチューニングのときは「バレルと上管の間」と書きましたが、ほかの場所を抜くことも可能です。

下管とベルの間

例えば、下管とベルの間を抜くことも可能です。私も、あまりにも高くて、バレルと上管の間をこれ以上抜けない、というときはまれに下管とベルの間を抜くときもあります。しかし、ごくまれです。なぜかというと、下管とベルの間を抜いてもあまり音程が変わらないからです。

上管と下管の間

プロの中でもチューニングの時にクラリネットの上管と下管の間を抜く方はいらっしゃいます。

ですが、私は抜きません。なぜかというと、上管と下管の間は1ミリでもずれると音の出方に影響してしますからです。同じ理由で中高生に教えるときなどにも、上管と下管の間を抜くことを勧めません。

クラリネットの初心者の方や、上管と下管のコルクが緩めの方はこの場所を抜くのは避けた方が無難です。

マウスピースとバレルの間

マウスピースとバレルの間を抜くのはおすすめしません。なぜなら、口元の接続が不安定になったり、スロートの音域(開放のソ〜シ♭辺り)の音程が下がりすぎてしまうからです。それに、見た目もカッコ悪いです。

そんなに抜かなければ、音程が合わないようでしたら、バレルの長さを変えるという選択肢もあります。

主にバレルと上管の間を抜きましょう

以上の理由から、私は主にクラリネットのバレルと上管の間しか抜きません。しかし、この場所も抜きすぎるとネックの音の音域が下がってしまいますので抜きすぎには注意しましょう。

クラリネットはチューニングのときにどのくらい抜いて良いか

クラリネットをチューニングする時に、管を抜いて音程を低くするのには限度があります。クラリネットは夏場など気温が上がる時期には音程が上がりやすいですが、チューニングの時に管を抜きすぎてしまわないように気をつけましょう。

楽器の接続が不安定になるため、コルクが見えるほど管を抜いてはいけません。それに、クラリネットは管を抜いた時にすべての音が平等に低くなるわけではありません。

先ほどの章でも触れましたが、バレル付近の管を抜くと、スロート音域(開放のソ〜♭シ)が他の音程より大きく影響されます。

チューニングの音に合わせて抜きすぎると、スロート音域が通常より低くなって音程が取りにくくなるおそれああるのです。次は全体の音程をバランスよくとるコツを解説します。

チューニングでクラリネット全体の音程バランスをとるコツ

クラリネットは楽器によって音程のクセがありますよね。自分の楽器の音程のクセを理解して、自分にあったチューニングの抜き方を見つけましょう。

開放のソとラの音程に着目

クラリネットは楽器によって音程のクセが違います。特に、開放のソの音と、そのすぐ上のラの音は音程が高くなりやすかったり低くなりやすかったりが楽器によって違うでしょう。このふたつの音がバランスよく音程が取れるように管を抜くと良いです。

チューニングのテクニック

チューニングは基本的にはチューニングの音(Aなど)で合わせるのが基本です。ですが、全体の音程を上手くとるコツとして、開放のソの音も含め、スロート音域全体の音程が高くなりやすい人は、バレル部分の管を多めに抜くと良いです

ソは低いけど、ラは高いという方は、ラは穴を塞ぐなど指で音程を下げるようにして、管を抜きすぎないようにしましょう。バレル部分を抜くとソの音は大きく影響されて他の音にくらべて音程が下がってしまいます。チューニングの音もソの音も無理なく音程が合う抜き具合にしましょう。

まとめ

・クラリネットのチューニングはAの音(吹奏楽などではBの音)を基準として合わせます。音程を低くしたい時に、管を抜きましょう。

・クラリネットのチューニングで抜く場所は、バレルと上管の間がおすすめです。抜くのはほんの数ミリで、コルクが見えるまで抜いてはいけません。

・基本的にはチューニングの音を基準にして音程を合わせますが、全体の音程をバランスよく取れることが一番重要です。特にスロート音域との関係性も意識して抜き具合を調節すると良いでしょう。

バスクラ練習中!音色が汚いのでリードの種類を変えてみた

こんにちはクラリネット奏者のクズシマです。今日はバスクラリネットの音色についてです。

私自身バスクラリネットを吹くのですが、普通の♭Bクラリネットに比べるとやや苦手意識があります。そもそも吹く機会が少ないし、楽器が大きくて息がすぐなくなっちゃうし‥‥。

最近、時間があるのでバスクラリネットの強化練習をしているのですがそこで気になるのが音色!!!

バスクラリネットの音色が軽い

バスクラリネットを練習すればするほど、音色が軽いことが深刻な悩みとなってきます。

バスクラリネットは息をたくさん使うので、「できるだけ効率よく音がなる仕掛け」を意識して作っていたのです。結果、おそらくリードが薄くて「軽い音」になってしまっていました。

ちなみに、使用楽器はクランポンのプレスティージ(2014年にフランスの楽器店で購入しました)マウスピースはバンドレーンのB40、リードはバンドーレン バスクラリネットリード トラディショナル :3 (5枚入)を使用しています。



バスクラリネット音色改善のためにリードを変えてみた

「バスクラリネットの音色が気になるなぁ、汚いなぁ」と感じた私は、違うリードを使ったり、リードの厚さ(番号)を変えてみたりすることにしました。

もちろん、「ロングトーンする!もっと練習する!」とかテクニック的な改善方法もあると思います。

しかし、それと同じくらい「ベストな仕掛け」を探すことも大切だと思っています。(※仕掛けとはリードやマウスピースの組み合わせのことです。)

マウスピースでなくリードを変えた理由

私は最近、バスクラリネットをよく練習するようになって、今のリード(ヴァンドレーンのトラディショナルの3番)では、「軽い」「ペーペーした音になってしまう」と感じました。

マウスピースを変える方法もありますが、マウスピースはひとつ2万円くらいします。高い!そんな簡単に変えられるものではないですよね。まずは、リードを違うものを試してみようと思いました!

同じリードの種類のひとつ番号が上のものを試してみた

まずは、同じ種類であるバンドレーンのトラディショナル(通称青箱)のひとつ上の番号を試してみました。(私は3番を使用していたので、Vandoren CR1235 バスクラリネットリード トラディショナル[3.5]を)

感想は、3番が薄いと感じる私でも、3.5までいくと少し厚いと感じました。
ものによってはちょうど良いと感じるものもありましたが、半分以上が厚くて演奏が少し不自由になると感じました。

違う種類のリードを試してみた

私は普段、♭Bクラリネットでは、ダダリオ社のリードを使用しています。


D’Addario リード レゼルヴ クラッシック B♭クラリネット 強度:3.5+(10枚入) ファイルドカット DCT10355

普通のクラリネットでは、ダダリオのリード3.5番のリードとヴァンドレーン青箱の3.5番のリードを比較すると、ダダリオのほうが軽い(薄い)です。

そのため、バスクラリネットでは3〜3.5番の間くらいの厚さのリードを求めていたので、ダダリオのレゼルヴ 3.5番のリードを購入しました。


D’Addario WOODWINDS (ダダリオウッドウインズ) リード レゼルヴ バスクラリネット 強度:3.5(5枚入) ファイルドカット DER0535

こちらは予想通り、厚さとしては「バンドレーン青箱の3と3.5の間くらい」ちょうど良いです。中には、バンドレーンの青箱を吹いていた私でさえ「少し薄いかな?」と思うものもありました。

厚さ以外の特徴としては、音の輪郭がはっきりしていて良かったです。私のテクニック不足のせいだと思いますが、少し柔軟な表現がしづらく硬い音になってしまうリードが多かったです。5本のうち1本はとても、扱いやすく、人前でも吹けそうなくらいでした。

 

まとめと注意書き

バスクラリネットの音色が汚いと思ったので、テクニックのことはさておき、リードを改善してみた感想を書いてみました。

リードの厚さを定期的に見直して自分にあったものを見つけるのは大切です。しかし、ちょうどいい厚さに出会えなかったり、慣れるまでに時間がかかったりしますよね。

私は今回マウスピースはB40を使用しました。私のリードに対する感想は製品の良し悪しを評価するものではありません。

その人にとっての良いリードとは、使用しているマウスピースや、自身の吹き方によって変わります。

楽器上達に大切なことは、いい音を出すために、奏法や仕掛けなどの自分にとっての正解を探し続ける姿勢でしょう