去年末、2020年はYouTubeの年だーー!と各ビジネス界のカリスマたちが口をそろえて言うので、クラリネット奏者で音楽家の私もYouTubeを始めてみることにしました。
せっかくやるなら収益化を目指そう!と思い、本気ではじめることにしたのですが、これが意外と大変でした。
もしもタイムマシーンがあるのならば、YouTubeを始めたばかりの私に、やってみないとわからなかったYouTubeの大変さを教えてあげたいと思い、まとめてみました。
1.動画編集めちゃめちゃ時間かかる
私はクラリネットの上達方法のハウツー動画を発信するチャンネルを運営しているので、トークをする動画を中心に撮っています。しがないクラリネット奏者であり音楽家の私には、アドリブで説得力があって人に伝わる話をするスキルがないので、動画は全て原稿を書いて撮影をしています。
動画の構成を考える→原稿作成→撮影→編集→サムネイル作成→概要欄の作成
といった流れで動画を制作しています。初めてきちんと作ったこの動画は、上記の内容の作業に15時間以上かかりました。
音楽家としての生活を両立していくのであれば、練習時間や他の活動との兼ね合いが難しいところです。
音楽家が本気でYouTubeを始める前に、「何のためにYouTubeをやっているのか」ということを自分の中ではっきりさせておく必要があると思います。
ちなみに私は「誰かの勇気になりたい」という気持ちで動画やブログの発信を続けています。
毎週作って投稿している今(初めの動画から2ヶ月経過)でも、1本の動画にかかる時間は約8〜12時間くらいです。(構成・原稿作成約2〜3時間、撮影約1〜2時間、編集約5〜7時間)
2.必要なものを揃えるのに意外とお金がかかった
音楽家の私が本格的にYouTubeを始めようと思って買ったものを購入順にご紹介します。とりあえず初めてみて必要になったらその都度揃えていきました。動画制作が進むにつれ、やりたいことも増えていったので、機材を揃えるのに想像以上に費用がかかりました。
今のところYouTube動画制作のために購入したものの料金の合計は約7万円です。しがない音楽家からしたら決して少なくない額ですよね‥‥。もう簡単に投げ出したりできません。出費を重ねるごとに覚悟が決まっていきました。
ここでご紹介するものは、私が低収入の中で出費をする上で、どれもすごく考えて購入したものばかりなので、音楽家でYouTubeを始めたい方にはおすすめです!
スマホスタンド
三脚 スマホ三脚 リモコン付き ビデオカメラ 一眼レフカメラ ミニ三脚 さんきゃく 3WAY雲台 4段階伸縮 360回転 収納袋付きiPhone/Android スマホ等対応
今のところ映像は全てiPhoneで撮影しているのですが、とりあえず映像を撮るにはスタンドが必要でした。よくわからなかったのでぱっとみて1番安いものを買ったのですが、今の時点ではこれで不自由はありません。
動画編集ソフト
初めは、アップルの無料ソフト「iMovie」で編集していたのですが、普通の字幕を入れるのにこれでは不十分だったため、アップルの動画編集アプリ「Final Cut Pro」を購入しました。値段は34,800円でした。(2020年1月時点)
ちなみに、プロYouTuberの方はこの「Final Cut Pro」か、AdobeのPremiereのどちらかを使用している方がほとんどです。本当に動画編集でお仕事している方は、Adobeのほうが多いと思います。ですが私は前AdobeのIllustratorとPhotoshopを少し勉強していて全然使いこなせなかったトラウマ(?)から感覚で使いやすそうな「Final Cut Pro」を選んでしまいました。
iPhone外付けマイク
先ほどの「クラリネットのタンギング練習方法」の動画まではマイクなしでiPhoneのみで撮影していましたが、さすがに音楽家である私はマイクなしで音がバキバキに割れている動画をYouTubeにあげるのが心苦しくなり、iPhone外付けマイクを購入しました。
SHURE コンデンサーマイク MOTIVシリーズ MV88A iPhone iPad用 24bit/48kHz MV88A-A 【国内正規品】
多くの音楽家がそうであるように機械音痴の私でも簡単に使えて、尚且つ音が良いのですごく気に入っています。
「SHURE MV88」がいかに便利で素晴らしいかは、こちらの記事で熱量高めに語っています。もう似たようなマイクで少し価格を抑えたものもご紹介しています。
USB接続マイク
もともとは演奏動画をあげる予定はなく、ハウツー動画だけアップしていくつもりだったので、パソコンにマイクを繋ぐのは不要だと思っていました。しかし、だんだん「演奏してみた動画もあげたほうが良い」と思うようになり、GarageBandを使用するならパソコンへ接続可能なマイクが必要になりました。
生配信をするのにもパソコンにマイクの接続が必要だということにも、YouTubeを始めてしばらくしてから気付きました。(チャンネル登録1,000人以下の収益化できていないチャンネルはスマホから生配信ができないのです)
本来、パソコンにマイクを繋ぐには「オーディオインターフェース」を購入する必要があるのですが、難しいことがよくわからない、そして機械音痴の私には、簡単につなげるUSB接続型のマイクを購入することにしました。
MAONO USBマイク コンデンサーマイク PC用マイク 192KHZ/24BIT マイクセット 高音質 単一指向性 アルミケース付き 録音 生放送 YOUTUBE ゲーム実況
パソコンに繋ぐマイクは急に必要になったので、高いものを買う勇気がなく、できるだけ安価なもので探しました。
とはいえ失敗はしたくないし、かといって自分では知識がなかったので、某オーディオメーカーに勤めているオーディオ系のオタクの友達に「できるだけ安くて質の良い音で撮れるマイク」教えて!とお願いして紹介してもらったこちらを購入。このマイクで録音した動画はこちら。
マイクスタンド
マイクスタンドは特にこだわりありませんが、上記のMANONONのコンデンサーマイクに使えて割と安価なこちらを購入しました。
créer マイクスタンド ブームとストレート2Way仕様 ケース付き 2020年改良版 (2kg/基本セット)
撮影用ライト(三脚付き)
生配信をしたときに、パソコンのカメラで自分を写すと暗すぎて大失敗だったのでこちらを購入。まだ入荷中で届いていません。楽しみ〜!
(私が購入したBelifu というショップのものは再入荷未定でアマゾンから消えていました‥‥)
なぜか有名YouTuberたちはこのライトを進めていました。私の購入したのはもう少し安い4,000円くらいでした。このような感じのお値打ちなライトはアマゾンで在庫切れ続出していました。(2020年4月21日時点)
Neewer カメラ写真ビデオ用照明セット 18インチ/48cm外部55W 5500K調光LEDリングライト、ライトスタンド、スマートフォン、Youtube、自撮り撮影などに使え
チャンネル登録者数1,000人ってすっごく大変
YouTubeに参入する人が増えている中、収益化に必要なチャンネル登録者数1,000人を越えるのはすっごく大変です。私なんてまだまだ約200名。
でも!知らない人に見てもらえるって素晴らしい
私はSEO(検索エンジンシステム)の(まだまだ勉強中の浅い)知識を駆使しまくっているので、チャンネル登録者数に比べて、インプレッション数(再生はされていないけどタイトルとサムネイルだけ人の目に触れた数)はボチボチ増えている感じです。
再生数が伸びている動画は2,000回近く見ていただいているので、「地方在住のしがない音楽家の私の動画がどなたかの役に立っているかもしれない」と考えたら嬉しいです。
この記事は過去の「YouTube始めるぞ!」と意気込んでいる私に向けて、現実をお伝えするコンセプトなので、恥ずかしいですがアクセス数も載せます、参考になさってください。ちなみに、これまでにハウツー動画8本更新、演奏動画約40本(きちんとしたのは3本、編集なしのエチュード動画などが約35本くらい)更新時点のものです。YouTube初更新から約3.5ヶ月。
ニッチなチャンネルは伸ばすのが大変
もちろん、YouTubeのアクセスが延びるかどうかは、動画の質や内容にかかっているのですが、「そもそも、クラリネットのYouTubeを日本語で見たい人はYouTubeユーザーの何%なんだ」ということも大きな問題でしょう。
演奏動画ならまだしも、私の日本語でクラリネットの上達云々を話す動画はなんて、とても狭くてニッチな分野です。動画を必要としている母数が小さすぎます。
ですが、クラリネットに興味がある方が関連動画などから私のチャンネルに飛んできてくれているのは確かです。これが「美容系の動画」など視聴者もチャンネルも多すぎる動画だったら相当高いクオリティのものや相当面白くない限り視聴してもらうのは難しいでしょう。ニッチな分野だからこそ、視聴者が集まっているというメリットも少なからずあるでしょう。
ある程度は先人の知恵や方法をなぞると良いかもしれませんが、独自の魅力がないと、このYouTube戦国時代に音楽家がYouTubeで注目されるのは難しいでしょう。
果たして私のチャンネルはいつ収益化できるのか??これからの経過報告もまたブログの方に書いていきます!凡人音楽家のYouTubeの成長の現実を赤裸々にお伝えしていきたいと思います。
アンチは意外とまだ少ない
YouTube始めたら、「ブスは黙ってろ」「音きったねー」「YouTuber音楽家なんて落ちこぼればっか」みたいなアンチコメントが殺到すると思っていました笑
まだ、あまり不快なコメントなどはきたことがないですが、低評価には少し凹みます。でも、アンチが少ないということは、視聴者が少ないということなので、「YouTubeはアンチが増えてからが本番!」だと思っています。
半端な気持ちじゃないので平気なんですけど、アンチコメントがきたらどう返信しようか迷う妄想をする日々です。笑
まとめ
・音楽家でYouTubeは始める人は個性出さないとアクセスを伸ばすのは厳しい。または素晴らしい演奏とSEOを駆使すれば◎
・動画編集などすごく時間かかるので、練習時間や他の活動との兼ね合いが難しい。(でも継続ってとても大切)
・初期費用が意外とかかった。もう後には引けません‥‥。
・ニッチな分野はチャンネルが伸びにくい。でもキーワード検索で人は集めやすい。どのくらいの母数の中でどのくらいの競合と闘う?かは考えた方が良さそう。
結論:クズシマのチャンネル、ぜひ応援お願いします!