THE YELLOW MONKYの曲「DANDAN」で「派手な着物のチンドン屋さん」という歌詞が登場しますが、チンドン屋とはどんなものかご存知でしょうか。
「チンチンドンドン♪」と太鼓を叩きながら街を練り歩くチンドン屋。年配の方にはなつかしく、若い方には物珍しい存在でしょう。
チンドン屋とは、パフォーマンスをすることによって注目を集め、お店などを宣伝する日本特有の広告宣伝業です。
チンドン屋の仕事は戦後にピークを迎えますが、その後、仕事としては衰退し、現在では日本のプロのチンドン屋は全国で約30チームほどです。今となっては本物のチンドン屋さんをみた事があるという人は少ないかもしれません。
街行く人に音楽と笑顔を運ぶチンドン屋の仕事についてご紹介していきます!
チンドン屋とは
チンドン屋は太鼓などをならしながら街を練り歩き、お店などを宣伝する、請負型の広告宣伝業です。
派手な着物などを身につけ、演奏をするだけではなく、口上をしたり、チラシを配ったりします。
チンドン屋は日本特有の職業です。日本の伝統的な文化でありながら、大衆的な要素も多く含んだ、ミクスチャーなパフォーマンスのスタイルをとっています。
チンドン屋の歴史
チンドン屋は日本の広告宣伝業のはじまりといわれています。
良い声を持った飴売りの飴勝さんという人が、飴売りの商売の傍ら、請負宣伝として寄席の客引きもおこなうようになったことがきっかけでした。
チンドン屋は第二次世界大戦後ピークを迎え、全国にチンドン屋が約2500人いました。人手不足により、どんな人でも駆り出されてチンドン屋として働かされていたことから、「バカ、アホ、チンドン屋」などと差別用語として使われるようになってしまったという説もあります。
チンドン屋の楽器
現代のチンドン屋は3人編成が1番多いです。
人数が多いときは鳴り物だけではなく、チラシ配りをしたり、旗持ちをしたりする人もいます。
「チンドン太鼓」「ゴロス」「楽士」の編成を取ることが一般的です。
チンドン太鼓
鉦と締め太鼓を組み合わせた太鼓。鉦が「チン」、太鼓が「ドン」と鳴ることからチンドン屋と呼ばれるようになりました。
ゴロス
フランス語で、大太鼓という意味の「グロスケース」に由来します。ゴロスは和楽器なのにフランス由来なのです。ゴロスはとても重そうですが、見た目よりは意外と軽いです。
楽士
メロディを演奏する人のことを総じて楽士(がくし)と呼びます。楽器は特に決まっていませんが、クラリネットやサックスの管楽器が担当することが多いです。
チンドン屋の見た目
チンドン屋の見た目は派手です! 街行く人の注目を集めるために、チンドン屋はカラフルな衣装をまとい、派手な化粧を施しています。衣装は着物などの和装が多いですが、洋装のこともあります。
昔のチンドン屋さんは白塗りでおどろおどろしい化粧をしていたので、子供たちが怖がってしまうということもありました。しかし、現代はさまざまな見た目のスタイルのチンドン屋がいます。
いわゆる昔ながらのチンドン屋らしいちょんまげのカツラスタイルのところもあれば、カラフルな髪の色のポップな見た目のチンドン屋もいます!
チンドン屋の魅力とは
ウェブ広告時代の現代で、アナログな宣伝方法をとるチンドン屋は希少な存在です。
しかし、チンドン屋はほかにはない独自の魅力があると私は考えます。
チンドン屋は街で出会う人と、直接顔を合わせて商品やお店の良さを伝えることができます。そこから会話が生まれたり笑顔が生まれたりします。チンドン屋には人と人を繋ぐ力があるのです。
また、チンドン屋の音楽はなんだかワクワクするような、人々にダイレクトに楽しさを伝えられるものだと思います。メロディが聞こえてくるとついつい一緒について行きたくなってしまうような、チンドン屋の音楽には、独特ながらも唯一無二の魅力があります。
衣装や太鼓は和風でありながら、サックスなどの西洋楽器が混じっていたり、演奏する曲もさまざまなジャンルだったりするチンドン屋のチグハグさは、なんとも言い難い魅力を放っている要因の一つでしょう。
チンドン屋は日本の魅力がたくさんつまった伝統芸能です。
時代が移り変わりますが、人と人とを笑顔でつなぐチンドン屋のような存在が必要だと考え、私たちはおひとりおひとりに笑顔と音楽を丁寧に届けていきます。
名古屋ちんどん、べんてんやは女性だけの華やかなスタイルのチンドン屋です。2008年に旗揚げをし、2011年にはプロへと転向。近年では海外公演も積極的におこなっております。
・街頭宣伝
・ステージショー
・パーティーのアトラクション
など、柔軟なスタイルでのパフォーマンスをおこなっております。全国津々浦々、呼んでいたいただければ海外までも出張をおこないます。
チンドン屋を呼んでみたいという方はホームページのお問い合わせより、ぜひお気軽にお問い合わせください。