リード

私のクラリネットのリード遍歴

こんにちは。クラリネットのクズシマです。
私がクラリネットを始めた中学生の頃から今に至るまでに使用していたリードを(おぼろげな記憶を辿りながら)ご紹介していきます。

はじめて使ったリード


バンドーレン B♭クラリネットリード トラディショナル 3

中学生のときに吹奏楽部でクラリネットを始めたときに、まずはじめに使用していたのがこちらのバンドレーンのトラディショナル(通称青箱)の3 番でした。

ちなみに当時使用していたマウスピースはバンドレーンのM30でした。

その後なんとなく紹介されてバンドレーンのV12に乗り換えました。


バンドーレン B♭クラリネットリード V.12 硬さ:3 (10枚入り)

その後、3番では音が細いと感じ、同じV12の3と2分の1をレッスンの先生に勧められ、使ってみることに。


バンドーレン B♭クラリネットリード V.12 硬さ:3-1/2 (10枚入り)

 

マウスピースの種類を変えて、リードは再び3番の厚さに

はじめに使っていたM15のマウスピースを欠けさせてしまい、中学3年生の時に「B40」のマウスピースに変えました。

B40は重めのマウスピースなので、当時使っていた3と2分の1のリードだと吹きこなせず、再びリードをV12の3番に戻しました。

ここからしばらくこの仕掛けが続きます。

高校生〜音大受験時

高校生の時はずっとB40にV12という組み合わせでした。いつだったか忘れましたが、途中から、リードは3と2分の1を使うようになり、音大受験のときはB40にV12の3と2分の1という結構重めの仕掛けでした。

(ちなみに、受かった大学の演奏の最終試験では重すぎるリードを選んでしまい散々でした。)

音大時代

音大に入ってから、マウスピースがB40とB40ライヤーを行き来していましたが、リードはずっと変わらずV12を使っていました。厚さは3と3半を行き来している感じでした。3と3半の間くらいの厚さがあればいいのになぁとずっと思っていました。

大学4年のときに、師事する先生が変わった影響で、一時、マウスピースが5RVを使用したこともありましたが、あまり合わずすぐに元の仕掛けに戻りました。

音大大学院時代

この頃から、あまり厚すぎる仕掛けを好まなくなり、3のリードを使うことが多くなりました。オーケストラで演奏することが多かったので、長いフレーズを人息で演奏するためには、あまり体力のない私は効率よく息を使える仕掛けにする必要がありました。

この頃、ゴンザレス社のGDというリードに出会い、しばらく使用していました。しかし、V12と併用して使用していました。



Gonzalez Reeds “GD” Model ゴンザレス Bbクラリネットリード GDモデル (2-1/4)

私は2と2分の1を使うことが多かったです。およそ、GDの2と2分の1がV12の3くらい、2と4分の3がV12の3半くらいのです。

今のリードとの出会い

仕事先でお世話になったメーカーの方からご紹介いただき、今使用しているダダリオ社のレゼルヴ クラシックに出会います。



D’Addario リード レゼルヴ クラッシック B♭クラリネット 強度:3.5(10枚入) ファイルドカット DCT1035

私は3.5を使用しています。

今でこそ結構メジャーなリードになりましたが、私が使用し始めた頃は、先生方からは「葛島さんまた変わったリード使って〜〜」という感じでした。

レゼルヴ クラシックは質感的にはV 12に似ていて、厚さがしっくりくるのも気に入っているポイントです。

手持ちのリードの整理をした|クラリネット

こんばんは。クラリネットのクズシマです。

今日はリード整理をしました。
だいたいいつも50本弱を管理していて、
リードケースに入っているのが1軍
育て中、または育て終わった新しいリード
よくわからない2軍以下の練習用のリード

といった感じの分類でリードを持ち歩いています。

リードケースの中の整理

リードケースには1軍のリードが入っていて、仕事の時はその中から選んで吹くことが多いです。しかし、リードケースの中のリードを過信しすぎると痛い目にあいます‥‥。

いざというときに、本当に良いリードをすぐにリードケースから取り出して吹くためには、定期的にリードケースの中を整理する必要があるのです!

リードケースの中のリードは本番で使ったものもいくつかあるので、疲れ果てていて意外とよくなかった‥‥なんてこともよくあります。

今日はリードケースの中のリードをすべて吹いて、1軍にふさわしくないものは、リードケースから出し、最近育てたリードで1軍入りできそうなものを新たにリードケースに入れました。

新しいリードが全然1軍入りできなかった

今日は新しいリードから、新たに1軍入りできるものはたった2本でした。(約30本中)

私はダダリオのレゼルブクラシックの3.5を使用しています。
D’Addario リード レゼルヴ クラッシック B♭クラリネット 強度:3.5(10枚入) ファイルドカット DCT1035


今日はなんだか重いと感じてしまったことが理由で、すぐ本番でも使うことができる1軍入りをすることができないものが多かったです。

雨のせいかな‥‥。それとも、最近変な力を抜いて楽に吹こうと意識しているから重いリードを求めなくなっているのかもしれないなぁ。

クラリネットのリードについて質問に答えました

こんにちは、クラリネットのクズシマです。

YouTubeのコメントでいただいたクラリネットのリードに関する質問が、良い質問だったので、質問と回答をシェアしたいと思います。質問者さんありがとうございます!

いただいた質問は大まかにこのような内容でした。

「リードは2、3本ずつ開けて、割れたら変えています。この方法は良くないのでしょうか」

レッスンに行った学校でも、このように少しずつリードを開けて吹いているという方を結構見かけます。おそらく、このような方法でリードを開けている方は少なくないのではないでしょうか。

しかし、この方法はあまり良くないと思います

理由は二つあります。それは、
・リードが長持ちしない
・リードを選ぶ感覚が育たない

ということです。ひとつずつ解説していきます。

クラリネットのリードは時間をかけて育てるもの

開けたばかりの状態のリードを長時間吹くと、ヘタってしまい、一気に劣化させてしまうことになります。そのため、クラリネットのリードは育てます。

リードを育てるとは、リードを少しずつ慣らしていくことです。

クラリネットのリードの育て方

クラリネットのリードは1箱に10枚入りのものがほとんどです。リードを買ったらすべて開けましょう。

そして、開封した日はほんの30秒くらいしか吹きません。1分も吹いているとリードの先端が透明になってくるかと思います。この状態のまま吹き続けているとリードは物凄いスピードで劣化してしまいます。

先端が透明にならない程度の短い時間の慣らしを最低でも2週間くらいはおこないましょう。そうすると、だんだんリードの先端が透明にならずに、長時間の演奏に耐えられるものに育ってきます。

2、3本では育てる効率が悪い

育てている間は他のリードを吹かなければいけません。たった2、3本開けるだけでは、練習するリードが追いつかないかと思います。

リードはある程度育てば長時間演奏できるようになりますが、それでもずっと吹いていたら寿命がきてしまいます。新しいリードとずっと吹いているリードを吹き比べた時に、ずっと吹いているリードが「なんか響かないな」と感じたら、それはもうリードの寿命です。

リードはできるだけ、多くの枚数のサイクルで育てたほうが、結果的に長持ちします。「一気に開けてしまうのはもったいない」という気持ちがあるかもしれません。しかし、数枚ずつしか開けないと同じリードをずっと吹いていることになってしまいますので、結果的にリードの劣化を早めてしまうことになるのです。

クラリネット吹きならリードを選ぶ技術は必須

私たちプロのクラリネット奏者が本番に向けて「自分史上1番きれいな音を出したい!」と思ったら、何をするか。そうです、リードを選びます!

クラリネットできれいな音色を出す方法

「良い道具を使って、最適な奏法で吹く」

クラリネットできれいな音色を出す方法はこれにつきます。プロとかアマチュアとか学生とか関係ありません。みんな同じです。

ちなみに、道具というのは「楽器」「マウスピース」など、そして「リード」です。道具の中で、リードは簡単に変えることができます。

そして、リードには個体差があるので、選ぶという行為が必要になってきます。クラリネット吹きで有る限り、クラリネットのリードを選ぶ努力は1ミリも惜しんではいけないと私は思っています。

良いリードを選ぶ技術をつける方法

良いリードがどんなリードかあまり良くわからないという方は、リードの吹き比べが足りません。良いリードを選ぶ技術をつけるためには、たくさんのリードを吹き比べるしかありません。

リードをいちどに2、3枚ずつしか吹かないということは、2、3枚のリードの中からしか選んでいないということです。もしかしたら、その2、3枚のリードの中には良いリードが1枚もないかもしれません。

絶対的に良いリードなど存在しません。リード同士で比べて1番良いものを選ぶというのが「リードを選ぶ」ということです。

1箱買って、10枚のリードが手元にあるのでしたら、その10枚を比べない理由はありません。新しいリードからだんだん育てていく過程で、良いリードの順位が変わっていくかもしれません。そういうことも良くあります。

そうやって「リードを選ぶ」ということを練習していくと、クラリネットの音色の美的感覚がどんどん身について、結果的にきれいな音を出せるようになっていきます。

きれいな音は、それを探そうとした人にしか手に入りません。クラリネットのリードはたくさん(せめて10枚)の中から選んで、とっておきの1枚を大切な演奏の場で使うようにしましょう。

まとめ

クラリネットのリードは1箱買ったら、一気に開けましょう。
なぜなら、クラリネットのリードは「育てる」ことと、「選ぶ」ことが必要だからです。育てることと、選ぶことの両方において、たくさんのリードをローテーションして吹いたほうが都合が良いでしょう。

YouTubeでクラリネットの上達に役立つ動画を毎週金曜日に更新しています。ぜひチャンネル登録お願いします。

東海地方を中心に個人レッスン、パートレッスンを出張で行っております。詳しくはこちらをご覧ください。