クラリネットのマウスピースも楽器も最適なものは人によって違うと思う

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちはクラリネットのクズシマです。

最近あまり聞かなくなりましたが、
うちの吹奏楽部ではクランポンのクラリネットしか使ってはいけない」
「リードの厚さは3で統一しています」
「マウスピース全員M30です」

といった、吹奏楽部内での謎のメーカーなどの縛り

YouTubeでお悩み相談に答えていると、意外とまだまだこんな謎な縛りに苦しんでいる方がいらっしゃいます。

音を聴いている訳ではないので、それが本当に合っていないのかということはさておき、このような根拠がなさそうな道具のメーカーなどにの縛りについて思うことを書いていきます。

吹奏楽部のクラリネットにおける楽器の統一に関して


確かに、楽器のメーカーを揃えると音色や音程の感じが揃いやすいのは一理あります。しかし、個人的な意見としては楽器を購入するのが生徒本人なら、好きな楽器を吹けば良いのではないかなぁと思います。

ましてや、「このメーカーの楽器は禁止です」なんて、いつの時代の軍隊ですか?とちょっと思ってしまいますね。根拠があれば聞いてみたいですが‥‥。

クラリネットのリードに関して


リードの厚さを統一、リードに関してはメーカーや種類を統一するのも、ちょっと意味がわかりません。

リードの厚さは個人のアンブシュアの圧力のかけ具合や、息の量などによって最適解が変わります。すなわち、同じ音を出したいという目的ならば尚更、人によって良いリードの厚さは変わってきます。

確かに、クラリネット をはじめたばかりの生徒は、自分にとっての最適なリードの厚さ(番号)がわからないと思いますので、推奨する番号を指定することは良いことだと思います。

しかし、本当人によると思うので、初心者の方で3が苦しいなら2半を吹けば良いと思いますし、ある程度慣れてきた人がマウスピースによっては4のリードを吹くのももちろんありだと私は思っています。

私自身も生徒のリードの厚さに関して結構とやかく言ってしまうんですけど、根拠もなしに「3が当たり前」「3半にすれば音がきれいになる」のような思考停止した考え方はなくなれば良いのにな‥‥と思っています。

マウスピースに関して

マウスピースもそれぞれで良いと思います。
ですが、クラリネットをはじめる方におすすめしたり、楽器初心者の新入生がすぐにマウスピースを買うときは、だいたいバンドレーンの5RVライヤーかM30をおすすめしています。なぜならどちらも大切なことを教えてくれるよくできたマウスピースだと思うからです。特に5RVライやーできちんと息をまとめて音作りをすることはとても勉強になります。(そしてどちらも初心者向けのマウスピースということではなく、プロも愛用しているようなモノです)

このように初心者におすすめするマウスピースはだいたい決まっています。リードに関してもだいたいはじめはバンドレーンの青箱のようなスタンダードなもおをおすすめします。

クラリネットを始めたばかりのときは、マウスピースの良し悪しがなかなかわからないと思いますので、一般的に好まれて使われているモノからはじめるのが良いと思っています。

後々、「もっとこんな音になりたい」という欲が生まれたら、それに合わせて道具を変えていけば良いでしょう。マウスピースも消耗品ですから、数年使ったら買い換えるべきだと思いますので、そのタイミングでまた種類を見直せば良いと思います。

クラリネットは、楽器に始まり、マウスピースやリード、リガチャーなど演奏するのに必要な道具選びが難しいですよね。
しかし、練習していくうちに「こんな音になりたい」という思いが生まれてこれば、これらの道具は理想の音を出す手助けをしてくれます。理想の音もそれぞれ、奏法も人の身体や吹き方によってそれぞれです。自分の出したい音を叶えられる道具選びをしたいものです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*